The longest egg noodle (hand-made) measures 183.72 m (602 ft 9 in), and was achieved by Hiroshi Kuroda (Japan) in Minato, Tokyo,

ベテランの中華料理シェフが、世界で最も長い麺を作る挑戦に成功しました。

八芳園に勤務する黒田弘さんが達成したギネス世界記録は「最長の卵麺|Longest egg noodle (hand-made)」で、その長さはなんと183.72 m!

記録を達成するためには、準備した1つの素材から作る必要があり、複数の麺をつなぎ合わせる事はできません。調理する際も特別な器具を使う事は許されておらず、使うのは手のみです。もし途中で麺が切れてしまったら、そこで挑戦は終了となります。

Longest egg noodle Hiroshi 

麺の切断を防ぎ、より中華鍋に投げやすくするため、麺はごま油に漬けられました。そして麺を投げる際、黒田さんは手で麺を伸ばします。より麺を細くして伸ばせば記録を大幅に更新する可能性が高くなりますが、その一方で、麺の強度が落ちて切れてしまう恐れがあります。このバランス感覚が記録達成に必須な要素の1つで、黒田さんの腕の見せどころでもあります。

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熱い中華鍋の前に立ちながら、黒田さんはおよそ1時間もの間、麺を投げ続けました。茹で上がった麺は氷でしめ、その直後に1メートル間隔で測定が行われました。

Longest egg noodle Hiroshi Kuroda

黒田さんは、以前から食の数値化に興味があったと言います。「食材との組み合わせで触感が良くなったりとか、ソースと食材とのバランスが良かったりとか、そういった組み合わせの数値化は見てて楽しいなと思います。食べて楽しめる時というのは、やはり組み合わせがうまくはまった時。組み合わせでおいしいものができたと感じられた時が、一番幸せです。」

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数値化に興味を持つ中で、黒田さんはギネス世界記録に挑戦するようになりました。「(麺づくりを見た)お客様から、どれくらい長いんですかとか、どれくらい細いんですかと、良く聞かれる事がありました。(それをきっかけに)それらを数値化してみたいなと思いました。ギネスワールドレコーズがそういった長さなどを記録している事を知りまして、挑戦できるのではないかなと思って、日々(生地を)練って(麺を)飛ばしました。」

現在では「3分間で準備できた麺の最多数|Most noodle portions prepared in three minutes」(9人前)、「最も細い中華麺|Thinnest handmade Chinese noodle」(0.22 mm)、「1分間に削れた刀削麺の最多本数|Most noodle strings made in one minute」(65,536本)といった記録を持つ黒田さん。ギネス世界記録のエキスパートとして、他の挑戦者へのアドバイスを聞いたところ、次のように答えました。

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誰でも得意な部分と不得意な部分を持っていると思います。あまり得意ではないところの努力はそこそこにして、自分の得意なところを伸ばしてもらえると、良い結果につながるのではないかなと思っています。

黒田弘さんの記録は、9月5日発売の書籍「ギネス世界記録2020」にも掲載されます。ぜひチェックしてみてください! 

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