イランのアフシン・エスマエル・ガデルサデーさんが、ギネス世界記録「存命中の最も背の低い男性（歩行可能）｜shortest man living (mobile)」に認定されました。
彼の身長は65.24 cm。前記録保持者であるコロンビアのエドワード・“ニーニョ”・エルナンデスさんより7 cmも低いのです。
アフシンさんはギネスワールドレコーズが審査してきた中で4番目に低い身長です。身長はギネスワールドレコーズのドバイ・オフィスで行われ、正確な数値を得るために、1日のうちに3回（朝・午後・夜）計測をしました。
アフシンさんはイラン、西アーザルバーイジャーン州にあるブカーン在住。出生時の体重は700 gで、現在は6.5 kgに成長しました。
小さな身体のため、アフシンさんは学校に通うことができず、識字能力をなかなか向上することができませんでした。しかし最近になって自身の名前を書けるようになったと言います。
アフシンさんはサッカーファンで、イランのエステグラルFCを応援しているとか。アリ・ダエイ元選手やクリスティアーノ・ロナウド選手が彼のサッカー・ヒーローだと言います。
優しくて社交性に富んだ性格を持つアフシンさんは地域でも人気の存在だとか。アフシンさんの両親も地域の人たちも、彼のことを「モハマド」と呼ぶそうです。
彼は村を1人で移動することはできません。1人で歩くことはできても、持ち上げてもらって移動したいときもあるそうで、移動するときはいつも両親についてきてもらうそうです。
私は最も背の高い男性の世界記録を知っています。多分私だったら彼の手のひらに乗れるかもしれません。
低身長だと、服を探すのも大変です。市販のものだと幼児用の衣類しかないそうで、20歳になって子どもっぽい服は着たくない。だからアフシンさんは特注のスーツを身にまとっています。
彼は幸せに暮らしていますが、他の人と同じ身体を持ちたいと思うと言います。特に、車を運転することにあこがれを持っているそうです。
子どものころにギネス世界記録の書籍を持つことはできませんでしたが、人体にまつわる記録に興味があると言うアフシンさん。「ギネス世界記録のファミリーになることは夢のようで、世界中の人が私を知ってくれるなんて魔法のようだ」と語りました。
見事ギネス世界記録に認定されたアフシンさんは、大きな夢をかかげています。
「私の夢は、両親を助けられるようになることです。日常のあらゆるものが、私の前では大きく見えるかもしれませんが、世界中で認知されるようになったら、夢を叶えることができるかもしれません」
