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ギネスワールドレコーズは、「存命中の最高齢男性|Oldest person living (male)」としてギネス世界記録に認定されておりましたトゥルニノ・デ・ラ・フエンテ・ガルシアさんが、2022年1月18日に亡くなられたことを確認いたしました。ご冥福をお祈り申し上げると共に、ご遺族に対し、心よりお悔やみ申し上げます。

2021年9月10日、スペインのサトゥルニノ・デ・ラ・フエンテ・ガルシアさんが、112歳211日でギネス世界記録「存命中の最高齢男性|oldest person living (male)」に認定されました。  

サトゥルニノさんは1909年2月11日、スペイン北西部にあるレオンの近くの町、プエンテ・カストロに生まれました。2月11日生まれですが、それより少し早い2月8日に誕生日を祝っているとか。

長寿の秘訣について聞くと「穏やかな人生(を過ごすこと)……そして誰も傷つけないこと」と答えました。

Oldest living man being interviewed

1936年に発生したスペイン内戦。サトゥルニノさんによると、自身の低身長(150 cm)のおかげで、内戦に参加せずに済んだと言います。内戦の3年前に妻となったアントニナ・バリオ・グティエレスさんと暮らしをともにしながら、ライフワークであるシューメーカーの仕事を続けることができたそうです。

サトゥルニノさんは軍隊向けのブーツ製造、ビジネスの拡大を行いました。そして「El pepino」(きゅうり)というニックネームを通じて、地域で最も有名なシューメーカーとなりました。ちなみにこのニックネームは、サトゥルニノさんの母、ペーニアさんの名前からとったそうです。

シューメーカーのビジネス以外で彼がかつてから情熱をついでいるのは、自身の持つサッカークラブ。プエンテ・カストロのローカルチームを共同設立し、サトゥルニノさんも選手として参加しました。そして、レオンのFC、クルトゥラル・レオネサのサポーターでもあります。

サトゥルニノさんは7人の娘と1人の息子を授かりましたが、残念ながら息子さんは幼少期に亡くなってしまいました。そして14人の孫と22人のひ孫に恵まれているとか。現在サトゥルニノさんは娘の1人、アンジェルスさんと、婿のベルナルドさんが面倒を見てくれています。

インタビューを受けるサトゥルニーノさん

COVID-19の影響でここ1年家族に会うことはできませんでしたが、112歳の誕生日には家族全員がサトゥルニノさんを囲ってお祝いをすることができたそう。世界記録にもなった大きな功績を、深い愛に包まれて称えられたのです。

ちなみに現在「存命中の最高齢|oldest person living」に認定されているのは、福岡にお住いの田中カ子(たなか・かね)さん。今年118歳になった田中さんは、ジャンヌ=ルイーズ・カルマンによる史上最高齢記録(122歳)との差はたったの4年となっています。