「世界一大きな足を持つ人」や「最も背の高い男」は、ギネス世界記録でもかなり注目される記録タイトル。しかし彼らの大きな足に合う靴は、どうやって探していると思いますか？
その答えはドイツのシューメーカー「ベッセルス」。1745年創業の老舗で、歴代の高身長記録保持者たち の靴を40年もの間作り続けてきました。
現在でも家族で運営されているベッセルス……ギネスワールドレコーズはオーナーのゲオルグ・ベッセルス氏にインタビューを行い、靴作りへの思いを聞きました。
ーー大きな靴を作りはじめたきっかけは？
私の父がすでに大きいサイズの靴を作っていました。40年間専門としてやってきますが、当初から世界で最も背の高い人に靴を提供していました。求めている人に供給するのが我々の役目です。そして先端巨大症の方々にとって足に合った靴が必要だという事も知りました。これを解決するのが我々の大きな課題の1つです。
ーー仕事でのやりがいは？
靴で困っている人を助けられる事は嬉しいです。そして、世界各国に友達ができるのも良い事ですね。
ーー最も大きな足を持つジェイソン・オーランド・ロドリゲス・ヘルナンデスさんや、最も背の高い男性スルタン・キョセンに会った時の印象は？
私がジェイソンと会ったのは2013年で、彼はまだ16歳でした。私にとって大きな人と会うのは普通の事なので、新たな友達を作れて嬉しく感じていました。お互いにとって家族のような存在になったと思います。スルタンとその家族についても同じ事が言えます。
ーーゲオルグさんの店で起きた面白い出来事を教えてください。
2005年に、足の問題を持つラクダのために、靴を作った事があります。オーナーは我々の映像を見て連絡をしてきて、我々が最後の望みだったそうです。靴はうまくいって、ベッセルスの靴を履いたラクダの写真が全世界に広まりました。
ーー今後も大きな靴を作る予定はありますか？
最近もジンバブエ出身の身長2.1 mのCharles Nyoniさんや、ミャンマー出身の身長2.33 mのWin Zaw Ooさんの靴を作りましたし、今年ですでに10人の大きな靴を作りました。なので今後も靴を作り続けて、靴に困っている人たちを助けていこうと思います。
