ジュリー・フェルトンさんは、女性で最も大きな足の持ち主。その大きさは、右足32.9 cm、左足32.73 cmもあります。4月20日に結婚式を挙げる事になった彼女は、その日に合わせて、特別な靴を作る事にしました。
「私のサイズに合った靴を探すのはほぼ不可能です。特にレディースの場合はオーダーメイドしないと無理なので、普段はメンズのものを買っています。結婚式の時も、スニーカーをデコレーションするだけで十分と思っていたんですけど、フィアンセのスティーブが、パンプスなしでバージンロードは歩かせないって言ってくれたんです。」スティーブさんは地域の新聞に連絡し、「Rainbow Club Shoes」という会社にたどり着きます。そこでジュリーさんにとって「今までで一番美しい靴」を作ってほしいと頼みました。
ジュリーさんの現在の身長は195 cm。子どもの頃から人より大きな足を持っていたそうで、16-17歳頃には30 cm台に到達したそうです。
ジュリーさんはほとんど靴屋さんに行きません。行っても履ける靴がない事を知っているからです。あったとしても、履きたいと思う靴はないと言います。
「34 cmの靴をお願いすると、店員は驚いた様子で私を見て、最後に足元を見るんです。まれなケースではそこから店の裏に行って、人前で履きたくないような靴が入った、誇りだらけの箱を持って出てきます。」
「おしゃれして出かける時、たいていの女性は服に合わせて靴を選ぶと思います。私は履ける靴が限られているので、靴に合った服を選ぶようにしています。」
しかしジュリーにとって、問題なのは靴のサイズだけではありません。一般の人たちと比べて、彼女の足は平たいため、矯正用のインソールを使わなければなりません。これも大きい足に合わせたオーダーメイドです。
足病医のスー・ハスキーさんの足を正式に測定した人。職業柄ありとあらゆる足を見てきたスーさんでも、ジュリーさんの足は、医師のキャリアで見た最も大きな足だと言います。
ジュリーさんの右足にはヒナギクとターコイズを模したタトゥーが入っています。「大きな足なので、少し可愛くして、見甲斐があるようにしようと思ったんです。」
ギネス世界記録タイトル「最も大きな足（女性）｜largest feet on a female」に認定された事に、ジュリーさんは驚きを隠せなかったそうです。
「私より大きな足を持っている人がいるのか、前からずっと気になっていたんです。認定となって嬉しいです。足が大きくなくて他の記録が取れていれば、いい靴が履けたかもしれませんが、それでも嬉しいです。」
「この認定をきっかけに、大きい足を持っているけど、中身は普通の人だと気づいてくれるといいなと思っています。そして外見に特徴を持っている人に自信を持ってもらえればと思います。人それぞれ違う部分はがあって"普通"というものは存在しないんです。そして、足のサイズの平均は上がってきている事をもっとメーカーに知ってほしいです。いつか私でも靴屋さんに行って、サッと棚から靴を取って試せるような日が来る事を願っています。」
ちなみに男性で最も大きな足の持ち主は、ジェイソン・オーランド・ロドリゲスさんで、2018年6月3日時点では右足40.55 cm、左足 40.47 cm。ジュリーさんよりも約8 cmほど大きいサイズです。
