Largest fan dance top

2023年5月3、4日に岩手県奥州市で開催の『江刺甚句まつり』でギネス世界記録の挑戦が行われました!

このまつりは1974年に始まり、今年で50周年を迎えました。そして今回は4年ぶりに「観客制限なし」で開催。そこで、地元の42歳年祝連煌仁会(おうじんかい)と25歳年祝連陽翠心(ひすいしん)が合同で、まつりの軸となっている『江刺甚句踊り』を用いて、ギネス世界記録に挑戦しようと決めたのです。(実のところ、世界記録に挑戦してみたいという話題は以前から飲みの席などで出ていたそうですが、新型コロナウイルスの状況もあり、実行に移すことはできなかったとか。)

Largest fan dance 3

記録タイトルは「最大の扇子踊り|largest fan dance」。最低5分間、同じ踊りを同時に踊った最多人数を競うものです。超えなければいけない現行記録は1,174人でした。

参加予定人数は1,700人以上。これほどの大規模になると、公式認定員1人では全てを審査することはできません。そのため30人以上の監視員が配備されました。監視員は挑戦中、挑戦者たちが正しく踊っているかなどを確認しました。さらに専門家も立ち会い、踊りが適正であったかの確認もなされました。

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挑戦のステージは、おまつり広場付近の約600 mにおよぶ市道と県道。そこにリストバンドをつけた参加者が次々と入っていき、道路はカラフルな法被の色で塗りつくされました。

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準備運動をかねたリハーサルを終えたあと、参加者はいっせいに江刺甚句を踊りはじめました。踊り続けなければならない時間は最低5分でしたが、余裕を持って約7分踊り続けました。

そして気になる結果は……1,719人!見事ギネス世界記録達成となりました。これだけの大人数だと失格行為などがかなり出ることも稀ではありません。それだけではなく、挑戦に参加した小中学生は、コロナウイルスの影響で3年間踊っていません。本番で戸惑わないよう、参加者の多くは練習を積み重ねて挑んだ結果、失格とみなされたのはたったの18人でした。

Largest fan dance 1

公式認定証を受け取った煌仁会の安部敏弘会長は「達成できたと分かった瞬間、喜びと感動がうまれました」と語り、これを機に江刺がより一層活性化されていければと意気込みました。陽翠心の大内結斗会長は、挑戦前はドキドキとわくわくがあったけれど、達成できて嬉しかったそう。「(このまつりを)後世につなげたいという想いがある。ここから先、51年目から100年目に向けて、いい走り出しができたと思います」と語りました。記録達成、おめでとうございます!