1980年代から数えると、バンジージャンプが行われた累計回数は100万弱だと言います。そんな中、50歳のリンダ・ポットギータさんは1時間で23回もバンジージャンプをすることに成功。ギネス世界記録「1時間で屋外のバンジージャンプ（20メートル以上のコード）をした最多数｜most bungee jumps in one hour outdoors (20+ metre cord)」を更新しました。
平均すると、2分半に1回飛んだ計算になります！
リンダさんが挑戦に選んだステージは、ブルークランズ川の216 m上を通るブルークランズ橋。この橋は南アフリカで最も高い橋でもあります。
1時間に何度もバンジージャンプをするのは体力的にも精神的にも大変です。前記録（19回）が19年破られなかったことも、この挑戦の過酷さを物語っています。ちなみに前記録保持者（ベロニカ・ディーンさん）も同じブルークランズ橋で挑戦しました。
リンダさんは、バンジージャンプを通じて恐怖を克服して自信を高めていると言います。幼少期は暴力的な環境に置かれたこともあり、怖がりな性格だったそう。
「恐怖と直面する機会を定期的に作らなければいけないと思ったんです」
そこでリンダさんは飛行機や橋から「飛び降りる」ことが解決すると考えました。結果、スカイダイビングとバンジージャンプはリンダさんにとって欠かせないものとなりました。
自分の生活の一部になって、本当に自信を高めるものになったんです。
リンダさんはコーチのユージン・エロフさんのコーチングを受けて、世界記録挑戦に備えてきました。一見バンジージャンプは体力的にきついスポーツと思えないかもしれませんが、1時間続けるには、体幹はもちろん心肺も鍛える必要があります。
それでもユージンさんによると、挑戦は最終的には「90%がメンタル」だと言いました。
挑戦日当日、リンダさんは橋の上で躊躇なくハーネスをつけ、1回目のジャンプに挑みました。飛び終えるとウインチがリンダさんをまた橋の上まで引き戻し、2回目のジャンプに移動します。
開始から23分で10回のジャンプを成功させたリンダさん。しかしそれから数ジャンプ後、顔に疲れが見え始めます。それでもアドレナリンが彼女をジャンプ台に連れ戻します、
前記録の19回まで到達したころ、リンダさんは立っているのも精一杯の様子でした。しかしそれでも、ジャンプを続けました。そして残り1分強のところで、23回目のジャンプを成功させました。
挑戦後すっかり疲れ果てたリンダさんは「神様のおかげです。そして夫と子どもに感謝を伝えたい。そしてもう少ししたら吐くかもしれません」
さらにリンダさんは、毎回ジャンプをした後、速やかに引き上げてくれたバンジージャンプのチームにも感謝を伝えました。
リンダさん、記録達成本当におめでとうございます！！
