split image jonathan oldest chelonian

存命中最高齢の陸生動物に認定されているカメのジョナサンが、新たなギネス世界記録を更新しました!

今年190歳を迎えるジョナサンは、最高齢のカメになりました。正式な記録タイトルは「最高齢のカメ目|oldest chelonian」で、ウミガメやいしがめ類なども含まれます。

最高齢のカメに認定されたジョナサン(2021年12月撮影)

セントヘレナ政府の情報によると、ジョナサンは冬を順調にすごし、草もよく食べているとか。でも、地面に食べ物を置かれてもそれに気づいてはくれないそうです。

「獣医がカロリーやビタミン、ミネラル、微量元素の摂取量を上げるために、手でエサをあげています。ジョナサンは目も見えなく、嗅覚もありませんが、聴覚はしっかりしていて、人と一緒にいることが好きです。エサをくれる人として、ジョー・ホリンズ獣医の声によく反応します」

jonathan-feb-2019

過去に「最高齢のカメ目|oldest chelonian」の記録を持っていたのは、トンガに住んでいたホウシャガメ「Tu’i Malila」で、最低でも188歳まで生き続けました。このホウシャガメはジェームズ・クックがトンガの国王に贈られたもので、1965年に亡くなりました。

ジョナサンがセーシェルからセントヘレナにやってきたのは1882年。すでに完全に成長していたため、到着当時の年齢は最低でも50歳ですが、恐らくその推測より高齢である可能性が高いと言われています。

(左)セントヘレナのプランテーション・ハウスにいるジョナサン(1882-86年撮影)

ジョナサンは当時のセントヘレナ総督、ウィリアム・グレイ・ウィルソンに贈られました。そして31人の総督を経験した後も、ジョナサンは同じ地で生活し続けています。

ジョナサンは地域のアイコンで、変化に対する不屈の精神の象徴です – ジョナサンの獣医、ジョー・ホリンズ

Jonathan-in-front-of-Plantation-House

ジョナサンが生きている間に、以下のような出来事が起きました:

• 1838 – 初めての人物写真

• 1876 – 初めての電話通話

• 1878 – 白熱電球の発明

• 1887 – エッフェル塔の完成

• 1903 – ライト兄弟による初飛行

• 1969 – ニール・アームストロングとバズ・オルドリンによる月面着陸

ジョナサンと獣医のジョー・ホリンズ

世界が大きく変わっても、ジョナサンは変わらず、寝たり食べたり、交尾をしたりすることが好きだとか。日光を浴びるのも好きですが、暑い日は陰にいるそう。寒くなると腐葉土や刈られた芝の中にもぐるとか。

視覚や嗅覚がなくなっても、まだリビドーは高いそう。「ジョナサンは(一緒に住んでいるカメの)エマやフレッドとよく交尾をしています。カメは性別に特段こだわりはありません」とジョーさんは語ります。

ジョナサンの好物はキャベツやキュウリ、にんじん、リンゴ、季節のフルーツなど。バナナも好きだと言いますが、歯ぐきにくっついてしまうそう。

jonathan-eating-cucumber

ジョナサン、記録更新おめでとうございます!おいしいおやつを楽しみながら祝ってくださいね!