1955年の初めて出版された書籍『ギネス世界記録』。それ以来、世界一を紹介するこの年鑑は、あらゆるナンバーワンの紹介だけではなく、時代を反映するものとなりました。 そして記録とともに掲載される写真は、記録や記録保持者の素晴らしく、ショッキングで、衝撃を与えるものばかりでした。
この記事では、世界記録歴史に刻まれた写真の一部を紹介します。
最も背の高い男、ドン・コーラー(1925 – 1981)
アメリカのドン・コーラーさんは1970年代、最も背の高い男性としてギネス世界記録に登録されていました。1925年、モンタナ州のデントンに生まれたドンさんの身長は2.48 m。双子の妹の身長は1.74 m。この写真は1974年、ギネス世界記録のテレビ番組収録のためにニューヨークに来たマクワーター兄弟と撮ったものです。ドンさんは1981年、シカゴで他界しました。
右手デッドリフトの最多重量
ハーマン・ゲーナーさんは1920年10月8日、ドイツ、ライプツィヒで右手だけで330 kgのバーを挙げることに成功しました。これは非公式のものだったため、1920年10月29日、公式の挑戦を行い、301 kgのバーを持ち上げ記録が登録されました。
最も長い地名
過去に最も長い地名としてギネス世界記録に認定されていた「Taumatawhakatangihangakoauauotamateaturipukakapikimaungahoronukupokaiwhenuakitanatahu」(85文字)は、ニュージーランドのホークス・ベイにあります。これは先住民のマオリ族の言葉で「タマテアと言う大きな膝を持つ男が山を滑り、登り、飲み込んだランド・イーターとして知られ、愛する人に笛を吹いた」という意味だとか。
目から牛乳を飛ばして5つのターゲットを発火させた最速タイム
アメリカのブランドン・キーさんは2013年6月13日、テレビ番組にて、目から出したミルクで5つのターゲットを34.9秒で発火させ、ギネス世界記録を更新しました。
最も伸びる皮膚
イギリスのギャリー・ターナーさんはお腹の皮膚を15.8 cm伸ばすことができます。彼はエーラス・ダンロス症候群という非常にまれな難病を患い、これは皮膚やじん帯、内蔵に影響を及ぼします。そしてコラーゲンの影響で、関節や皮膚の弾性が通常以上になるのです。
最も重いクモ
ルブロンオオツチグモのロシは、測定史上最も重量のあるクモです。重さは175 gで、一般的なネズミの7倍。オーナーはオーストリアのワルター・バウムガートナーさんです。英語では「ゴリアス・バードイーター」と呼ばれていますが、実際は鳥を食べることはまれで、虫やカエル、小さな齧歯動物を捕まえることの方が多いそうです。
コーンの上にアイスクリームをのせた最多数
イタリアのディミトリ・パンチェーラさんはアイスクリームが好きすぎて、コーンの上に2個だけのせるのでは物足りません。毎年イタリアのフォルノ・ディ・ゾルドで行われるアイスクリームのフェスティバルで、125個バランスさせることに成功し、ギネス世界記録を更新しました。
眼球を飛び出させた長さ
キム・グッドマンさんは眼窩(がんか)から眼球を12 mm飛び出させることができます。ちなみにこの距離を測るには眼科で突出計を使用して行う必要があります。キムさんはホッケーのマスクで叩かれたときにこの才能を持っていることに気付いたそう。それ以来、眼球を自ら飛び出させることができるようになったそうです。
最も背の高い犬(オス)
最も背の高い犬はグレート・デーンのゼウスくん(1.118 m)で、体重は70.3 kg。2週間で約13.6 kgのエサを食べるそうです。
アカデミー賞最多受賞数(メイク)
リック・ベイカーさんは自身のキャリアにおいて7つのアカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞しています。彼の初受賞は『狼男アメリカン』(1981年)で、最近の受賞はウルフマン(2010年)でした。なおこの記録は今もリックさんが保持しています。
最も多くのタトゥーを彫った高齢者
フロリディアン・グッテンベルグさんとシャーレット・ヘルムクさんの身体の97.5%はタトゥーがほどこされています。ふたりは50代になってから初めてタトゥーに興味を持つようになり、シャーレットさんが初めてタトゥーを入れるときにフロリディアンさんと出会ったそう。フロリディアンさんは376個のがいこつのタトゥーを入れていて、これもギネス世界記録に認定されています。
最も背の高い馬・最も小さい馬
ビッグ・ジェイクくんの高さは210.19 cmで、2010年1月19日にギネス世界記録に認定されました。そのとなりにいるのは最も小さい馬のサンベリーナちゃんで、き甲までの高さはたったの44.5 cmしかありません。
乗車可能な最も高さのあるオートバイ
乗車可能な最も高さのあるオートバイは5.10 m(地上からハンドルバーまで)で、イタリアのファビオ・レジアーニさんがつくり、100 mのコースを走行しました。全長10.03 mあり、動力は280 HPある5.7 L V8エンジン。3速+リバースギア搭載で重量は約5,000 kgあります。