2021年11月にNintendo SwitchとPlayStation 4でリリースされたゲーム『時計じかけのアクワリオ』がギネス世界記録「ビデオゲーム開発プロジェクト開始から発売の最長期間｜longest time between a videogame project start and final release」に認定されました。その期間はなんと28年81日！
ゲーム開発が始まったのは1991年のこと、『ワンダーボーイ』（1986）などの名作を世に送り出してきたウエストンビットエンターテインメントによるアーケード・ゲームでした。
しかし当時のゲーム界では3Dゲームや格闘ゲームが人気でした。スキルがあれば長くプレイできる従来のアーケードゲームに比べて、格闘ゲームはプレイ時間も短く、その分より多くの収入を得ることができました。そういった影響もあり、『時計じかけのアクワリオ』の開発は中止されることに。
それから20年以上、ININ GamesとStrictly Limited Gamesがこの作品を完成させ、リリースすることにしたのです。開発には『ワンダーボーイ』の生みの親でもある西澤龍一をはじめとした、ウエストン ビット エンタテインメントのメンバーが加わりました。
『時計じかけのアクワリオ』の特徴の1つは鮮やかな色彩のピクセルアート。コントロールも分かりやすく楽しいので、レトロゲームやアーケードゲームのファンだけではなく、こういったジャンルのゲームに触れたことのない人も楽しめるはず。
「このゲームを復元するために尽力していただいた方々に、心から敬意と感謝の気持ちを伝えたいです。この作品はあの当時のドット絵職人が精魂をこめて描きあげた2Dアートの塊といっても過言ではないと思います。」 – 西澤龍一氏 ウエストンチーフディレクター兼代表取締役
