Oldest red panda living in captivity

モンタナ動物園に住んでいた「飼育されている存命中の最高齢のレッサーパンダ|oldest living red panda in captivity」、テイラーが亡くなりました。 テイラーは2020年2月27日に、21歳265日で公式に記録に認定されたばかりでした。  

動物園ではテイラーの他界に悲しんでいます。彼は動物園にとって重要な存在で、多くのスタッフともつながりを持っていました。悲しみを乗り越える事は簡単ではありませんが、彼の功績をギネス世界記録に残す事ができ光栄です。彼が生きた22年は、私たちの思い出のみならず、今後の世代にも残されるでしょう。

テイラーはメスのゾーイとデイジー、オスのドゥーリとともに住んでいました。特にゾーイとテイラーは特別な絆で結ばれていて、飼育員からは「彼氏と彼女」と呼ばれていたほどでした。

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テイラーは高齢化に伴い、視力を失ってしまいましたが、ゾーイはテイラーに付き添い、誘導してくれました。その姿に飼育員たちも心を打たれていたそうです。若かった頃は、鳥を捕まえたり、他のレッサーパンダとじゃれ合うのが好きだったとか。また規則正しい性格だったらしく、時間通りに行動していたとか!

「来園する方々はみなレッサーパンダが大好きです。ぬいぐるみのようですからね。でも多くの人は実物を見た事がないので、彼らが初めて遭遇する瞬間を目にするのは今でも新鮮に感じています。テイラーは重要な存在で、地域の人たちもよく知っています。飼育員の多くもテイラーと触れあっています。他の動物と同様、テイラーはレッサーパンダという種の大使として重要な役割を果たしました。私たちに教育の機会を与えてくれて、レッサーパンダ保護の資金を集めるのに貢献し、何千人もの来園者たちにインスピレーションを与えました。」

名前の由来にも、特別なストーリーがあります。まだ赤ちゃんだった頃、レッサーパンダが大好きな男の子が会いに来ました。その男の子の名前がテイラーだったので、飼育員がレッサーパンダの1匹を同じ名前にしたのです。

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その男の子は1999年に、飼育員から手紙をもらいました。手紙にはこのように書かれていました:

"親愛なるテイラーくんへーー

冬に保護研究センターで楽しめてなによりです。あなたがレッサーパンダに特別な想いを持っていたので、去年の赤ちゃんをあなたにちなんで名づけました。最後の明るい顔のレッサーパンダが「テイラー」だよ。他の2匹よりフレンドリーで、いつもリンゴを取りに降りてくるんだ”

最近になって、子どもだったテイラーさんが大人になって動物園に来ました。20年前に出会ったレッサーパンダが、今でもいる事に嬉しく思ったそうです。

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テイラーは歴代最高齢のレッサーパンダの記録にも近づいていました。その記録は北九州、到津の森公園に住んでいた楠。2015年に24歳で亡くなりました。

レッサーパンダが12年以上生きるのは稀だと言われているので、テイラーが21年も生き続けたのは驚異的です。「世界で最も高齢のレッサーパンダと一緒に過ごせたのは素晴らしい事です。小さく地域に根差した動物園なので、町中がこの事を誇りに思っています。動物が安心して暮らせる環境を大切にしていて、テイラーの記録はその証だと思います。」 

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