Spacewalk 1

アメリカ航空宇宙局(NASA)所属の宇宙飛行士、クリスティーナ・コックさんが、女性としては前代未聞の328日間の宇宙飛行を完了し、ギネス世界記録「女性による最も長い宇宙飛行|longest spaceflight by a woman」に認定されました。しかもこの宇宙飛行は、クリスティーナさんにとって初めてのフライトだったのです。

クリスティーナさんは大学で電子工学を学び、アメリカ海洋大気庁に就職していましたが、7年前にNASAの宇宙飛行士グループ21の申請に合格。トレーニングを完了し、2015年には宇宙飛行士の名簿に登録されました。

2019年3月14日、クリスティーナさんはオレグ・スクリポチカさんとニック・ヘーグさんとともにソユーズMS-12に乗り込み、地球を出発しました。それから5時間53分後には国際宇宙ステーションにドッキング。そこからステーションの拡張やメンテナンスを行う日々が始まりました。宇宙にいる期間、クリスティーナさんは6回の宇宙遊泳を行い、実務経験ゼロの状態から、歴代で3番目に宇宙遊泳経験を持つ女性宇宙飛行士になりました。(歴代1位はペギー・ウィットソンさんの10回、2位はスニータ・ウィリアムズさんの7回)

もともとの帰還予定日は2019年10月3日でしたが、人員の変更によって滞在期間が2020年2月まで延長される事に。結果、ペギー・ウィットソンさんが2016・17年に達成した記録288日を上回る事となったのです。

ちなみに男性による最も長い宇宙飛行は、ロシアのワレリー・ポリャコフさんによる437日17時間58分(1994年1月8日~1995年3月22日)です。

Image Credit: NASA