Most consecutive basketball throw by robot thumb

プロバスケットボールチーム、アルバルク東京所属『CUE3(キュースリー)』が、フリースローでギネス世界記録を達成しました。

『CUE3』は、人工知能で学習した動作でバスケットボールを投げるロボット。井上雄彦氏の漫画作品『SLAM DUNK』の主人公、桜木花道がシュート2万本でバスケが上達するシーンからインスピレーションを受けて作られています。

そんなCUE3が挑戦したのは、「ヒューマノイドロボットによる連続バスケットボールフリースロー最多数(アシスト有り)|Most consecutive basketball free throws by a humanoid robot (assisted)」。1回でもシュートが決まらなかったらそこで挑戦終了となってしまうシビアな記録……CUE3は来年の東京に思いを馳せ、2020回連続シュートを目指して、午前中から挑戦をスタートさせました。

開発チームのトヨタ自動車、野見知弘さんによると、CUE3の各軸には小型モーターが入っていて、胸についているカメラでゴールの位置と距離を捉え、それに合わせて人工知能で学習した投球動作でボールを投げる事ができるそう。シュート後にボールをCUE3の手に置く作業と、投球の指令は人間によって手動で行われました。ボールを置く位置や指令動作を間違えると、それが原因でシュートができなくなる可能性もあるため、挑戦中は静かなコートには張り詰めた空気が漂いました。

挑戦から約7時間後、目標である2020回の連続シュートを無事成功させ、ギネス世界記録を達成しました。開発リーダーのトヨタ自動車、野見知弘さんは達成後、「新しいことへの挑戦を後押ししてくれる時代になっている。CUE3の挑戦がみんなの刺激になると嬉しく思う」と語りました。

トヨタ自動車AIアスリートロボット開発グループの皆さん、そしてアルバルク東京のみなさん、おめでとうございます!