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「鉛筆で壁画をつくるなんて無理だよ」

ジュリアン・マルティネズ(Julian Martinez)さんは、自身が講師をしている美術クラスでそう言われました。その後彼が「鉛筆で描かれた最も大きな壁画|Largest pencil drawn mural」を手がけるとは、誰も思ってもいなかったのです。

「きっとできない」と思われていたジュリアンさんの一大プロジェクト。しかし本人は「絶対できる」と自信を持っていました。

鉛筆で描かれた最も大きな壁画

皆を見返すかのように鉛筆を握ったジュリアンさんは 84.86 m² におよぶ壁に巨大な画を描き、ギネス世界記録に認定されたのです。

Largest pencil sketch mural 2

昔は農業の勉強をしていたジュリアンさん。しかし途中で芸術の道へ進むことを決め、タトゥーアーティストになることを目指して勉強をしていました。

鉛筆で壁画を描く48日間のプロジェクト「La Realidad Absoluta(絶対現実)」は、その勉強の一環として進めたもの。


「一人ひとり、違いはあるかもしれない。けれど、視点を変えれば分かり合えるはず」

彼が手がけた巨大な壁画には、そんなメッセージが込められています。

当初は1人きりで作業に取り掛かっていたジュリアンさん。しかし生徒たちやロルダニリョの住人たちは、一生懸命作品に向き合う彼の姿に心動かされ、製作に参加するようになりました。

使った鉛筆は1,200本。ジュリアンさんの想いは、1つの作品として具現化されました。

ジュリアンさん、素敵な作品をありがとうございます。そして、おめでとうございます!