韓国の平昌で行なわれていた冬季オリンピックも終幕を迎えましたが、まだまだその興奮はさめやらぬのではないでしょうか。

生まれ持った才能だけでなく、日々練習を積み重ねた成果を発揮した男性と女性アスリートの活躍が、我々に感動や驚きを与えてくれました。そんな2018年の平昌オリンピックを通じて達成された、ギネス世界記録をいくつかご紹介します。

1. 冬季オリンピックで金メダルを獲得した最年少スノーボーダー(女性)

Chloe Kim

アメリカ人のクロエ・キムさんは、なんとオリンピック初出場で金メダルを獲得しました。まだ17歳296日という若さの彼女ですが、フェニックス・パークでの決勝では、ハーフパイプにて左右連続で1080度回転を行なう、バック・トゥ・バック1080を披露し、98.25という高得点をマークしました。

2014年ソチオリンピックでは、出場するスキルは既に持ち合わせていたものの、惜しくも15歳という最低年齢に達しておらず、出場資格をもらえませんでした。今回の平昌オリンピックにて、ご両親の母国で素晴らしい結果を残せたことは、格別の喜びでしょう。

2. 最も多く冬季オリンピックに出場したアスリート

ご存知、「レジェンド」葛西紀明選手。現役スキージャンプ選手として活躍を続け、世界中の賞賛を受けています。1992年のアルベールビルオリンピックに出場して以来毎回出場し、今年のオリンピックで8回目となり、自身の世界記録を更新されました。

2016年にギネスワールドレコーズジャパンが葛西選手にインタビューを行った際、諦めずにチャレンジし続ける秘訣は「負けたくない気持ちだと思います。負けるからこそ勝ちたいって気持ちになります。」というネバーギブアップの精神と、「会社もそうですし、知人、ファンの方の支えがあって、またやる気が出るというモチベーションになります。」という周りからのサポートがあってこそ、と語ってくださいました。

当時の記事はコチラ

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3. 冬季オリンピックにて獲得した最多メダル数

冬季オリンピックで15回も表彰台に上がった、ノルウェー人クロスカントリースキー選手のマリット・ビョルゲンさん。2002~2018年に渡ってオリンピックで活躍してきた彼女ですが、平昌では女子30キロクラシカルで見事、金メダルを獲得しました。

冬季オリンピックにおいて5回連続でメダルを獲得した彼女ですが、8個の金、4個の銀、3個の銅メダルを持っています。 内5つのメダルは2010年バンクーバーにて3つの金、1つの銀と1つの銅として獲得しました。 その他「冬季オリンピックのクロスカントリースキーにおいて獲得した最多メダル数(女性)」(15個)や、「冬季オリンピックにて獲得した最多金メダル数(女性)」(8個)を保持されています。

4. フィギュアスケートショートプログラムにおける最高得点(女性)

日本でも注目を集めたフィギュアスケート、ロシアのアリーナ・ザギトワ選手。まだ15歳という若さですが、華麗な滑りで全世界を沸かせました。

女子シングルスで金メダルを獲得した彼女ですが、「ブラック・スワン」を演じたその滑りは、フィギュアスケートのショートプログラムにおいて、女性としての世界最高得点82.92点をマークし、記録達成となりました。

5. 冬季オリンピック・アイスホッケー試合における2ゴールの最短間隔

アメリカのジョセリン・ラムルー=デイビッドソン選手が6秒の間に2つのゴールを決めた瞬間、会場は熱狂の渦に包まれました。2月13日に行なわれた、アメリカがOARを相手に5対0で勝利した試合にて達成された記録。

ジョセリン選手が決めた最初のゴールは、実はチームメイトで双子の姉妹のモニーク選手からのリバウンドだったため、この記録は家族のチームワークの成果ともいえるかもしれませんね。