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書籍『 ギネス世界記録 2017 』掲載!

※当エントリーは、発行時点の情報です

猿のように走る男、ギネス世界記録の壁を打ち破る

記念すべきギネス世界記録の日に合わせ、2015年11月6日、日本人が新たな記録を生み出しました。「新たな」と言っても王者になったのは、前王者であった、いとうけんいちさんです。彼が挑戦した種目は、もちろん「100メートルを四足走行で最も早く走る記録(Fastest 100 m running on all fours)」。この競技の発案者でもあります。まるで猿が走っているようにみえる一風変わった挑戦でした。いとうさんは2013年にも同じ種目でギネス世界記録に挑戦しており、2年ぶりの思いを100メートル四足走行にぶつけました。


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このぱっと見、猿が走っているようにも見える挑戦の舞台となったのは、東京都世田谷区の駒沢オリンピック公園の陸上競技場。いとうさんは前回の記録保持者、玉腰活未(たまこし かつみ)さんが達成した15.86秒という記録を0.15秒上回る、15.71秒という記録を見事更新するに至りました。

人間離れした100メートル走を目撃せよ



 

玉腰さんの記録は2014年ギネス世界記録の日に達成したものなので、ちょうど1年後の同じ日に同じ舞台でいとうさんがライバルの記録を破ったことになります。

現在33歳のいとうけんいちさんは猿の走り方に憧れて以来、独学で四足歩行をマスターして現在の

ギネス世界記録に挑戦するに至ります。これまで多くの年月を四足走行のテクニック向上に費やしてきました。時には動物園に行って猿を観察したりしながら、いかに四足を動かせばいいのか、どうすれば速く走れるかなど試行錯誤してきたとのこと。その甲斐あって彼がたたき出した今回の四足走行の記録は、四足走行よりもはるかに便利な二足走行のタイムまでも抜いてしまうほどの速さでした。その走るフォームは人間とは思えないほどしなやかで、猿よりむしろ陸上最速王のチーターに見間違ってしまうといった方が正しいかもしれません。

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四足歩行で五輪にチャレンジ!?

普段から自宅では四足走行ならぬ四足歩行で生活しているという、いとうさん。両手両足を地面につけて歩いたり走ったりするのは見た目以上に困難がつきまとうはずです。筋肉痛にも悩まされるし周りの目もあるはず。それでも、いとうけんいちさんの四足走行の記録更新に果敢にチャレンジする姿に元気をもらえますね。現在の目標は2020年の東京五輪出場という夢を語るいとうさん。今後もギネス世界記録の更新楽しみにしています。

いとうさんの四足走行の記録を破ってみたいと思われる方、普段四足歩行をしていてギネス世界記録に挑戦してみたいと思ったそこのあなた!!チャレンジお待ちしております。


  • 記録名:Fastest 100 m running on all fours
  • 記録:15.71秒
  • 記録保持者:Kenichi Ito, Japan
  • 挑戦日:2015年11月6日
  • 記録のタイプ: 決められた距離を最もはやいタイムで走る記録

「ギネス世界記録」に挑戦する


★ もっと詳しく、いとうけんいちさんを知りたい方は、こちら⇒ 『いとうけんいちの四足歩行ブログ』
 
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