紙製の帽子を被った記憶は、
子供の頃の工作の時間や地域のイベントなど、
多くの人がうっすらと持っていると思います。
今回、この記録「紙製の帽子をかぶった最多人数」に挑むことになったのは、
愛知県に拠点を置く自動車メーカーでした。

高い技術力のある自動車部品メーカーの社員とその家族、地域住民が挑戦


今回、挑戦したのは、 愛知県安城市に拠点を置く アイシン・エィ・ダブリュという企業です。
一般の人には、耳馴染みのない企業名かもしれませんが、
実は、この会社、自動車部品メーカーとしては、相当な実績を誇る会社です。

あのポルシェからは、日本企業としては、
初めてとなる「サプライヤー・オブ・ザ・イヤー2009」なる
最高位賞も受賞したことがあるのだそうで、
高い技術力があることは間違いないようです。

さて、同社によって挑戦が行われたのは2012年10月14日、
初秋の肌寒い日でした。
会場となった場所は、アイシン・エィ・ダブリュ本社です。
参加者は、社員とその家族、そして地域住民。

ギネスワールドレコーズジャパンからは、
石川佳織とウカソヴァ・グリナズとが
公式認定員として、挑戦に立ち会いました。

約1年半の間に5回も記録が塗替えられた人気記録

実は、本挑戦、2011年5月20日に行われてからというもの、
なんと5回も記録が塗り替えられている記録なのです。

相当に人気の高い記録である秘密は、
ルールの分かりやすさや、挑戦自体の時間の短さにあり、
老若男女で参加して、狙えるという点にあります。

本記録挑戦のためのガイドラインには、
以下のようなことが記されています。
「全員の挑戦者が10分間、紙製の帽子を被らなければいけない」
「紙製の帽子はそれを被っている人の頭全体を覆わないといけない」と。

確かに分かりやすいルールではあるものの、
ギネス世界記録の公式認定員は、
ルールに対しては厳密性、公平性を持って臨みます。

まず彼らに配布されたのは、まだ組み立てられていない帽子です。
参加者ひとりひとりが、それを組み立てて帽子にし、被っていきます。

すると、段々と光景が変わっていきます。
色分けされた帽子が会場を鮮やかに彩ると、
それを被った参加者本人たちの顔つきも、
緊張の面持ちに変わっていくようです。

前回の記録、802人は超えられるか?

公式認定員の石川、グルナズは、
会場に集まる参加者をひとりひとり数えていきます。
全てを数え終えるまで約40分。
前回の記録は、802人だったので、
当然、それ以上の人数が集まっていなければなりません。

さて、いよいよ、その数の発表です。
読み上げられたその数字は、「972人!」。
このアナウンスが告げられると、
企業の社員、家族、そして地域の人が、
みんなで「世界一を達成した」という一体感を味わうことになりました。

「世界一」の気分を味わいながら、参加者も嬉しそうです。
もちろん、認定書を公式認定員から受け渡された
イベント・オーガナイザーの岡田祥太氏も、
満足そうな表情をのぞかせています。

とはいえ、この記録、非常に高い人気を誇る記録です。
記録達成もつかの間、次なる挑戦者の目が向けられるのは、
もしかしたら時間の問題なのかもしれません。

それでも、やっぱり世界一は嬉しいですよね。

ギネス世界記録達成、
おめでとうございます!

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