『Red (Taylor’s Version)』はテイラー・スウィフト4作目のスタジオ・アルバム。
その中で注目されたトラックの1つが『All Too Well (10 Minute Version)』で、2012年10月にリリースされた楽曲の未編集版です。
このパワー・バラードがBillboard Hot 100でトップに輝いたことにより、ギネス世界記録「Billboard Hot 100でトップになった最も長い楽曲|longest song to reach No.1 on the Billboard Hot 100」を更新しました。
これは1972年に達成されたドン・マクリーンによる『American Pie』(8分37秒)を大きく上回るものです。
それだけではありません。テイラー・スウィフトの楽曲26作品が同時にHot 100ランキングにエントリーしたのです。
『Red (Taylor's version)』を通じて、スウィフトは(自身が保持していた)記録「US Hot 100に同時ランク入りした最多数(女性)|most simultaneous US Hot 100 entries by a female」を更新。前記録は『Lover』で達成した18曲でした。
さらに「US Hot 100に同時初ランク入りした最多曲数|most simultaneous US Hot 100 new entries」をも更新する快挙に。この記録は1958年8月以来更新されることはなかった記録でした。
『All Too Well』は他のランキングでもトップになり、Spotifyでも驚異的なストリーミング数を獲得しました。
スウィフトは過去に、『All Too Well』の制作について言及しています。サウンドチェック時にさわいでいたら、バンドが参加してきたそう。
そのセッションは5分のトラックに縮小されてリリースされましたが、この曲はスウィフトのベストソングの1つとして評価されています。
『All Too Well』は俳優のディラン・オブライエンと(20代のスウィフトを演じる)セイディー・シンクが出演するショートムービーと同時にリリースされました。監督したのはスウィフト本人でした。
2021年11月12日に公開され、この記事が執筆されている時点で47,023,472回再生されています。
楽曲の歌詞の意味について、多くのファンの想像力を掻き立て、その話題はインターネットでも瞬く間に拡散されました。
『Fearless (Taylor’s Version)』をはじめ、2020年にリリースされた『Folklore』、『Evermore』などの名盤を世に送り続けているテイラー・スウィフト。今後も記録を塗り替えていくことは間違いありません。