2019年9月5日に発売となった書籍「ギネス世界記録2020」。最も大きなピザや最も大きなクロコダイル型類、最も長い猫など、大きさにまつわる記録も数多く収録されています。 しかし記録は「大きい」ものばかりではありません。
ポーランドに住むミニチュア・アパルーサ「ボンベル」は高さわずか56.7 cmでギネス世界記録「最も体高の低い牡馬|shortest male horse」に認定されています。
ポーランドの都市、ウッチにある牧場で、もっと大きな馬たちと暮らしているボンベルくん。オーナーのパトリック・ジーリンスカさんとカタジーナ・ジーリンスカさんによると、ボンベルくんは小さな体とは裏腹に、個性的で大きな心を持っているそうです。
ジーリンスカ家は2014年にボンベルくんと出会いました。両親はミニチュアの馬としては平均的な体高だったにもかかわらず、生後2か月だったボンベルくんはすでに小さかったと言います。
ジーリンスカ家はプロのホース・ブリーダー。カタジーナさんは早い時期から、ボンベルくんの特徴を気にしていたとか。「彼はなにかが違うと思っていました。成長期に入っても通常のペースで成長しなかったので、ギネス世界記録に連絡しようと考えました。」
ギネス世界記録に認定され、ユニークな馬となったボンベルくんですが、現在も変わる事なくボランティア活動を行っているそうです。
1か月に1回、ボンベルくんはこども病院を訪問し、若い患者たちに元気を与えています。カタジーナさんはアメリカの病院で馬を用いて患者さんを勇気づけている事を見て、同じ事をしようと考えたそうです。
「ボンベルは私たちの人生を大きく変えました。彼は他の人たち……特に子どもたちを喜ばせるからです。」
ちなみに、ボンベルくんの大きさに対しての反応は、大人と子どもで違いがあるとか。
「子どもたちはボンベルが大好きで、大きさは気にしていないようです。でも大人は"なんだこの馬は!こんな小さい馬がいるなんて想像できなかった"と言った反応を示します。」
書籍「ギネス世界記録2020」では、ボンベルくん以外にも最も体高の低い雄牛のハンフリーくんも登場していますよ。
カタジーナさんは「ギネス世界記録2020」の紙面でボンベルくんを見るのを楽しみにしていると言います。「ボンベルがギネス世界記録の書籍に載るのはとても嬉しく、誇らしく思っています。早く本を見てみたいです。」
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