menu
search
person
東南アジアなどで普及しているトゥクトゥクが、速度119.584 km/hを記録し、ギネス世界記録「最速の三輪タクシー/トゥクトゥク（プロトタイプ）｜Fastest autorickshaw/tuk-tuk (prototype)」に認定されました。
達成したのはイギリス在住のマット・エヴェラードさんとラッセル・シャーマンさん。挑戦は、5月13日にノース・ヨークシャーにある飛行場で行われました。
記録挑戦のきっかけは、インターネットの"衝動買い"。マットさんがある日、ECサイトのeBayでトゥクトゥクを見つけ、購入してしまったのです。
1971製の三輪自動車の動力は2ストロークの350 ccエンジン。マットさんはそれを1,300 cc FIエンジンに変更するなど、あらゆる改造を行いました。改造にかかった費用は、なんと総額280万円相当！
記録達成の条件の1つは、乗客を1人乗せる事。そこでマットさんのいとこである、ラッセルさんが協力する事になりました。空気抵抗を考慮して、ドライバーであるマットさんの後ろに隠れるように乗車したそうです。
ラッセルさんはスリルが大好き。週末は良くスカイダイビングに行くので、トゥクトゥクで100 km/hを超えてもびくともしなかったようです。
「加速している時に結構揺れましたが、特に不安に感じる事はありませんでした。」
記録挑戦前にテストランを行ったのはたった1回。しかもその時はラッセルさんを乗せていなかったので、挑戦時にどれだけスピードを伸ばせるかが分からない状態でした。
記録を達成するためには、110 km/hを超えなければいけませんでした。たった1回のテストランで臨む挑戦に、マットさんはドキドキしていたようです。
「緊張していたわけではなく、わくわくしていたんです。マシンはちゃんと速度が出せるのは分かっていましたが、どれだけ記録が伸ばせるかとか、風向きの状況はどうだとか、そんな事を考えていました。」
厳正な審査の結果、見事ギネス世界記録を達成したマットさんとラッセルさん。2人はすでにこの記録を伸ばそうと考えているそうです。
本当に良い経験でした。もう一度挑戦してみたいですね。ニトロのキットを入れてパワーアップさせようってすでに考えていて、どれだけの事ができるのかやってみたいと思っています。
その前に、マットさんとラッセルさんは達成した記録を堪能したいと言います。
「心から感激していて、本当に嬉しいです。シャンパンを開けたい気分です！」