南アメリカの最南端にあるホーン岬から南極半島を結ぶドレーク海峡。約650 km あるこの海域を、探検家率いる6人チームがローイングで横断する事に成功しました。メンバーは、キャプテンのフィアン・ポールさん、一等航海士のコリン・オブラディさん、そしてキャメロン・ベラミーさん、アンドリュー・タウンさん、ジェイミー・ダグラス・ハミルトンさん、ジョン・ピーターセンさん。12日1時間45分もの間、人力でこぎ続けたのです。
この挑戦にかかった時間はギネス世界記録のオーシャン ローイングのコンサルタントやオーシャン ローイング協会などによる確認が行われ、記録が認定されました。過去に行った海峡横断を含めると、フィアン・ポールさんは世界にある5つ全ての大洋を人力で横断した事になります。これも世界初の快挙です。
「The Impossible Row」プロジェクトのチームは、2019年12月13日の12:00 UTCにチリのホーン岬を出発し、クリスマスの13:45 UTCに、南極半島のチャールズポイントに到達しました。
この挑戦は人力での冒険で最も重要なものの1つで、複数の世界記録を達成しています:
挑戦成功を受け、ギネスワールドレコーズの編集長クレイグ・グレンディは「この挑戦を興味深く見ていました。プロジェクトのネーミング『The Impossible Row』も適切だと思います。この挑戦がどれだけ大変かが分からないからです。プロジェクトには2年の計画を要したとも聞いていますが、その期間の全ての瞬間は欠かせない時間だったと思います。非常に冷え込み、波も15 mに及ぶ可能性もある環境下で、24時間体制でこぎ続けなければなりません。フィアンさん、コリンさん率いるチームに心からの祝福をお送りします」と語りました。