ギネス世界記録には、フルーツの種を飛ばして距離を競う大会の大きさについての記録があります。 記憶に新しいところでは、 2014年10月4日、山梨県甲州市の勝沼ぶどうまつりで開催されました「甲州ぶどう飛ばし世界大会」で、 参加者、891人を集めることに成功しています。
と、同様の記録として、今回、公式認定員のマクミラン舞が認定を行なったのが、 さくらんぼの種を飛ばした大会だったのです。 基本的には、ぶどうの種か、さくらんぼの種という違いになるのですが、 こちらは、さらに多くの人を大会に集めることに成功しています。
6月14日、山形県寒河江市で開催された「第30回の全国さくらんぼの種吹きとばし大会」に行なわれた 記録挑戦
Largest Cherry Stone Spitting Competition (さくらんぼの種を飛ばす最大規模の大会)で 集めたその人数は、1,723人というものでした。 参加者はみな、さくらんぼを口に含み、種以外の実の部分を食べてから吹きとばして、 最初に着地した地点までの飛距離を競います。 「さくらんぼの種を飛ばす」ということのために、 よくここまで集まりましたね。素敵なことです。
世界最長の飛距離を飛ばすのは、誰?
しかし同時に、この大会について、皆さんが抱くのは、 次のような疑問なのではないでしょうか? 「種を飛ばす飛距離を競う大会なら、 その種を飛ばした飛距離の世界記録ではないの?」 と……。
実は、もちろん、これにも記録はあるのです。 しかし、ひとつの理由として、大会規模の大きさに関する記録を選んだのは、 主催者たちが 「みんなが力を合わせれば達成することのできる記録」というものを望んだからだったのです。 やはり、「日本人は和を持って尊しとなす」精神をこよなく愛する民なのだなぁということを感じますね。
ちなみに、
さくらんぼの種を飛ばした最長距離(Cherry stone spitting - greatest distance)の記録は、 2005年に
ブライアン・クラウスさんが樹立してから破られておりません。 その記録は、なんと、
28.51mという恐るべき記録だったのです。 この記録、鍛錬すれば、超えられるものなのか?
この数字がいかに凄いかは、 1700人を超える参加者がいた 寒河江の大会優勝者が11.19mだったことを考えてもらうと よりリアルに感じてもらえるかもしれません。 多くの人が口を揃えて言うのは、 「簡単そうに見えて難しい」ということです。 しかし、この種飛ばし大会、日本では、 様々な土地で行なわれているということもあり、 是非是非、日本人から記録更新者があられて欲しいと思います。