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ひずめから背峰(両肩甲骨間の隆起)まで61.1cm、体重はおよそ40kgしかない牛のManikyamが「世界一小さな牛 (Shortest cow)」としてギネス世界記録に認定されました。前回の記録保有牛のBlaze (アメリカ)が69.7cｍだったので約8cm低いということになります。
この小さい牛を見ようと、ギネスワールドレコーズ・チームは今年、インド・ケララ州に赴きました。Manikyamは、6歳の雌牛で、ケララ州ではすでに名が通っているとこのこと。下の写真は、Manikyamの飼い主のアクシャイ・N V (インド人)さんと普通サイズの牛です。
この背が低い牛はVechur Cowという品種であり、身長が最大90cmにしかならないdwarf cows (小びとの牛)を産むことでよく知られています。この世に200匹ほどしか存在しない珍しい品種で、もともと世界で最も小さな牛の種といえます。アクシャイさんは、Manikyam を家畜として扱うのではなく、ペットとして一緒に暮らしています。
地元の獣医師、E M モハメドさんいわく、「ケララ州はとてもむし暑いんだ。でもこの気候こそVechur Cowの背が低いことに寄与しているのだと思う。もしVechur Cowがインド中にいたとすれば、交雑して、いずれ大きくなっていただろうよ。ケララ州にのみ生息しているからこそ、この種が小さいままに保たれているんだ。」とのこと。
ギネスワールドレコーズ・チームがこの地に到着すると村は歓迎モードでした。どの村民もManikyamのことを溺愛しており、今回のギネス世界記録受賞をわが子のように喜んでくれました。
とっても可愛らしいですね。今後も交雑することなく、独自の種を保ってほしいものです。インドは蒸し暑いため、Vechur Cowのように普通サイズよりも小さな動物が多く存在しているのだそう。摩訶不思議な国インドから、次はどんな動物の世界一が登場するのか？ インドに着目してみるのも楽しいかもしれませんよ。