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3月1日は豚の日。豚の賢さを認め敬意を表するために、アメリカで始まった記念日なのだとか。そこでここでは、豚(イノシシ属)にまつわるギネス世界記録をピックアップします。

まずは「最も大きな豚|Largest pig」として歴史に名を残したのはPoland-China種のビッグ・ビル。体重は1,157 kgで長さは2.74 m もあり、高さは1.52 mもあったとか!一方で「最も小さな豚の品種|Smallest species of pig」はコビトノイノシシで、体長はオスは61–71 cm、メスは55–62 cm、そして体重はオスは8–10 kg、メスは6–8 kgです。

コビトノイノシシは絶滅寸前で、最小存続可能個体数が生息しているのはインドのマナス国立公園とされています

ビッグ・ビルは、高さ1.2 m で体重500 kgだったと言われる「最も大きな野生のイノシシ|Largest wild pigs ever」のユニコーン・ピッグ(Unicorn Pig)にも勝っています。「ユニコーン」と言う名前がついているのは、オスが大きな角を持っていたから。このイノシシは700万年-2000万年前に、現在のロシア・中国の地帯に生息していたそうです。

名前とは反してヘル・ピッグ(エンテロドン)はイノシシ属よりカバやクジラに近い生き物です

「ユニコーン」と言うネーミングに対照的なのは、通称「ヘル・ピッグ」(地獄の豚)のエンテロドン。ターミネーター・ピッグとも言われたこの品種の見た目は、イノシシとハイエナのミックスのようですが、実は独立した科(エンテロドン科)に属しています。およそ1900万年前の中新世に生息していました。 

「最も大きなエンテロドン|Largest species of hell pig」はDaeodon shoshonensis(aka Dinohyus hollandi)で、高さは1.8-2 mもあったのだとか。頭蓋骨は90 cm でしたがそれに比べて脳の大きさは小さく、オレンジと同じくらいのサイズだったそうです。

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豚は毛が硬くて短いというイメージを持つ人も少ないと思いますが、「最も毛深い飼育豚|Hairiest domestic pig」のマンガリッツァ(ハンガリー)の毛並みはまるで羊のようで、長くてくるっとしています。

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イノシシの寿命は最大8年ですが、自然界の脅威にさらされていない飼育豚は20歳以上生き続ける事もあります。「最長寿の豚|」Ernestineは、2014年に息を引き取るまで、23年76日もの間生き続けました。 

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飼育豚は通常12匹の赤ちゃんを一度に出産しますが、「ひと腹の子豚最多数|Largest litter of piglets」はその3倍でした。1993年9月21日、メルボルンに住む豚の「Sow 570」は37の子豚を産みました。うち36匹は生きた状態で産まれ、その33匹はそのまま生き続ける事ができたそうです。これは驚異的な生存率だと言います。

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豚は空は飛べないかもしれませんが、ジャンプが得意な豚はいます。2004年8月22日、伊賀の里モクモク手づくりファームにおいて、豚の小鉄(こてつ)が70 cmのハードルを飛び越える事に成功し「豚による最も高いジャンプ|Highest jump by a pig」に認定されています。

ギネス世界記録を通じてみると、やはり豚は特別で素晴らしい動物なのだと実感できますね。豚の日おめでとうございます!

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