ドイツのベネディクト・モルドシュタインは、プロのブレイクダンサー。しかし彼にはもう1つの顔があります。それはギネス世界記録保持者であること。
わずか24歳の彼は、すでに7つのギネス世界記録タイトルを更新しているのです。その7つがこちら:
- 連続で行ったエルボーホップ(ブレイクダンス)最多回数|Most consecutive elbow hops (breakdance)
- 連続で行ったエルボースピン(ブレイクダンス)最多回数|Most consecutive elbow spins - breakdance
- 1分間で行ったジャックハンマー(ブレイクダンス)最多回数|The most jackhammer hops (breakdancing) in one minute
- ブレイクダンスのフレアで20m進む最速時間|The fastest 20m performing breakdance flairs
- ヘッドスピンをしながらSMSメッセージをタイプする最速時間(ブレイクダンス)|The fastest time to type a text message (SMS) on a mobile phone while performing head spins (breakdance)
- 1分間で行った片手ジャンプと拍手|Most one hand jumps/hops with a clap in one minute
- 1分間で行ったバク転最多回数|Most backflips in one minute (team)
このうち5つは、未だベネディクトさんが保持しています。
ベネディクトさんは子どもの頃からプロのブレイクダンサーになりたいと思っていましたが、そのスキルを使ってギネス世界記録を達成するとは思ってもいなかったそうです。
彼が初めて獲得したギネス世界記録タイトルは「連続で行ったエルボーホップ(ブレイクダンス)最多回数|Most consecutive elbow hops (breakdance)」。その時彼はたったの17歳でした。
彼の記録はその後、「ASHITAKA」こと、イガラシ タカヒロさんによって更新されましたが、この記念すべき記録更新第一回には、強い主入れがあるそうです。
記録タイトル「ヘッドスピンをしながらSMSメッセージをタイプする最速時間(ブレイクダンス)|The idea for the record attempt Fastest time to type a text message (SMS) on a mobile phone while performing head spins (breakdance)」ベネディクトさんが友達とヘッドスピンの精度を上げるためにトレーニングしていた時に思いついたものでした。
「僕はブレイクダンスを始めて早い段階からヘッドスピンの練習をスタートしました。トレーニング中、仲間と一緒に写真を撮ったり声をかけあったりしていたんですが、その流れで「ギネス世界記録にチャレンジしてみよう」となったんです。」
ギネスワールドレコーズの映像チームがカメラを回すなか、ベネディクトさんは2つのギネス世界記録タイトルに挑戦しました。1つ目は、自身が達成した「ヘッドスピンをしながらSMSメッセージをタイプする最速時間(ブレイクダンス)|test time to type a text message (SMS) on a mobile phone while performing head spins (breakdance)」を更新するチャレンジ。
この記録タイトルでは、ボタン式のキーパッドを使用する必要があり、スペルミスやタイプエラーも許されません。ベネディクトさんは、与えられた3回の挑戦でタイムを更新することができませんでした。
2つ目に挑戦したのは、自身が保持したことのない記録タイトル「1分間で行ったキップアップの最多回数(ブレイクダンス)|Most kip-ups in one minute (breakdance)」。
「ヘッドスピンの記録タイトルはすでに自分が保持していたので、あまり緊張していなかったのですが、キップアップの記録ははじめての試みだったので、かなりドキドキしてしまいました。」
ベネディクトさんは、3回目の挑戦で37回のキップアップに成功。現記録保持者プラブハカー・レディーPさんとタイになりました。
しかし撮影後、この記録はパキスタンのファーハン・アユブさんが39回のキップアップに成功し、記録を更新してしまいました。ベネディクトさんによると、更新された記録は取り返すつもりでいるそうです。
「もし誰かが私の記録を更新したら、それを取り戻せるように全力を尽くします。」
いまやプロのブレイクダンサーとして活躍しているベネディクトさん。彼は、心配しながらも彼の夢をサポートしてくれた家族に感謝しているといいます。