第2次世界大戦を生き抜いた、ブライソン・ウィリアム・ヴェルダン・ヘイズさんが、欧米ではよく知られた「D-デイ(※)」に15000フィート(約4500メートル)からジャンプし、無事着陸に成功。見事、「最高齢タンデムパラシュートジャンプ(男性)|Oldest tandem parachute jump (male)」を達成しました。
(※)1944年6月6日、ノルマンディー上陸作戦が実施された作戦決行日をD-デイと呼称されるようになった。
ブライソンさんへのギネス世界記録認定証は、今朝ほど、英国ウェストン・スーパー・メアで開催されたイベントにて、ロイヤル・ブリティッシュ・レギオン(軍人会)より授与されました。
スリルを求めて、100才で初のスカイダイビングを経験した同氏ですが、今回の記録達成時にはなんと御年101才と38日。
前回の記録は、カナダのアルマンド・ジェンドローさんが2014年に達成した、101才と3日。今回の挑戦では、ブロのスカイダイビングインストラクターがヴェルダンさんを抱きかかえる形で、落下とランディングをサポートしました。世界記録となるジャンプを成功させた同氏は、その心中を「最高に幸せです」と答えてくれました。
今回のイベントは、イギリス・デボンのダンクスウェル・エア・フィールドにて開催され、ヴェルダン氏の家族や、挑戦にゴーサインを出した医師も、ジャンプに参加しました。
ヴェルダンさんが生まれたのは1916年4月6日。1944年のノルマンディ上陸作戦にも参加しました。
「ヴェルダン氏の偉業とロイヤル・ブリティッシュ・レジオンに対するご家族のサポート、そしてイギリス軍隊に関わる各世代の活動や奉仕への謝意を示す募金を大変嬉しく思います。」(2016年ヴェルダンさんをノルマンディに招待したロイヤル・ブリティッシュ・レジオンのスポークスマン)
挑戦から2ヶ月後、認定授与式において、ヴェルダンさんは次のようにコメントを残してくれています。
「ギネスワールドレコーズでは、さまざまな驚くべき偉業を目の当たりすることができますが、これは間違いなくその内の偉業の1つと言えるはずです。ヴェルダン氏の生への情熱は多くの人々を啓発し、私たちはそこから何かを学ぶことができるはずです。同氏のパラシュートジャンプは、誰もが新記録達成を狙うことが出来ることを示してくれます。ギネスワールドレコーズの一員として氏を迎えられることを大変嬉しく思います。」(GWRチーフエディター・クレイグ・グレンディ)
ブライソンさんギネス世界記録への認定、おめでとうございます!! 歳を重ねても挑戦する姿勢、多くの人の励みになるはずです。[編集部 | スズ ]