馬が後ろ足で本気で走ったら、何秒?
UEA(アラブ首長国連邦)から生まれた記録は、馬の記録です。飼い主が本気で愛した馬、そして、その馬を訓練するトレーナー。海の向こうでも、「世界一への夢」を追いかける想いは同じようです。
ギネス世界記録の馬の記録のなかでも、なかなかビジュアルインパクトの強い記録かもしれません。そして、UAEでの生まれた記録として、その国のカラーが出ている記録ということが、写真や映像の背景から垣間見られるのではないでしょうか?
日本では、そもそも馬を飼っている家というのは、そんなにあるものではありませんから。
記録名は、
馬の後ろ足による最もはやい10メートルの移動。
Fastest 10 m on hind legs by a horse
です。
記録となったタイムは、9.21秒。
馬は、デザートちゃん、16歳。そして、この馬のオーナーは、H. H. Sheikha Maryam bint Mohammed Bin Rashed Al Maktoumさんで、トレーナーはRui De Sousaさんです。
もちろん、記録挑戦中は、押したり引いたりすることは許されておりません。にも関わらず、このような、普通の馬が決してやらないようなことをやるのは、デザートちゃんができるようになったのは、どうしてなのでしょうか?
オーナーが語るには、こうです。
「この馬がはじめて、私たちの元にやってきたとき、この馬は決して乗りこなすことはできないだろう、と言われていたのです。だから、彼を手なずけるのは、ちょっとした挑戦だったのです。しかし、この知性に溢れた馬は、馬力やバランス力、そして並外れた集中力を持って、この記録を成し遂げてくれたのでした。」
ギネス世界記録の認定証と共に、パシャリッ! このポーズ、かなり様になってますが、 これが、ただのポーズではなく、このままの格好で移動するという点が凄いですね。 その動画が以下です。
そして、愛情溢れるオーナーとも、記念写真を一枚、パシャリッ! なんとも、心温まる絵柄ではありますが、ニッポンの日常からはなかなか想像しづらい、とあるUAEのご家庭の生活の一瞬でもあります。(もちろん、こんな生活ばかりが、UAEの日常ではないのでしょうが)。
日本もかつては、侍たちが、馬を繰って、列島移動をしていたわけですから、今一度、SAMURAI SPRITを思い起こして、違った意味での優駿を育ても良いのかもしれませんね。
- 記録名:Fastest 10 m on hind legs by a horse
- 記録:9.21 seconds
- 記録保持者:Desert, Japan
- 挑戦日:2015年2月14日
- 記録のタイプ:UAEの記録, 動物の記録
[編集部 スズ]