遅ればせの申年スペシャル!!

こちらの企画、日本での紹介が少し遅れてしまった感がありますが、動物の記録は、いつもアニマルフリークたちの心をくすぐる記録でもあります。そうした人たち、日本にも沢山いると思いますので、今回は、「猿の世界記録特集」という趣きで紹介をさせていただこうと思います。
 
ちなみに、何に対して「遅れた」のかと言いますと、元来、こちらの元ネタは、英国本社の記事として、「中国の旧正月の申年」に合わせて発行された記事だったため、これに対して遅れてしまったわけです。中国の旧正月って、お隣さんのお正月なのに、日本人はみんな案外知りませんよね。というわけで、長々とは説明できませんが、ざっと、この日の特徴となるヒント・キーワードだけ並べておきましょう。「旧暦(太陰太陽暦)の1月1日のこと」「毎年1月21日ごろから2月20日ごろまでの間で日付が移動」「お年玉がある」「花火があがる」「十二支がある」「国内最大の祝日である」という感じです。こう見てみると、時期だけ違うものの、ほとんど、日本の正月とほとんど変わらない感じなんですね。
 
さて、前置きはほどほどにして、「猿の世界記録」を紹介したいと思います。
 

猿たちのギネス世界記録

1. Longest primate nose(最も長い霊長類の鼻)

この記録を持っているのは、
ボルネオ島で見つかったテングザルでした。どの位の長さかと言うと、17.5 cm にまでなります。ちなみに、このこの鼻、このサルが危機に面すると、赤くなって膨らむそうです。そして、こう見えて、泳ぎも得意なのだとか、なんとも言えぬかわいい猿ですね。

 
2. Most northerly primate(最北の霊長目の動物)
 
日本に住む猿もギネス世界記録を保持していますので、紹介させて下さい。ずばり最北の地に生息する霊長目は、ニホンザルです。そしてご存知の通り、この猿は、地獄谷や日光をはじめてとして、日本の本州の北方、青森のほうにまで生息しています。ちなみに、この猿が沢山みられる地獄谷野猿公苑では、生息する猿が見られる場として、観光地にもなっているので、知っている人も少なくないのではないでしょうか。
 
 
 
3. Newest monkey ( 最も新しい猿 )
 
現在のところ、猿の最新の種として科学的に認識されていいるのは、White-Cheeked Macaqueという猿です。直訳すると、ホオジロマカクとなるのでしょうか。元は、東南チベットの森に暮らす猿の種です。2015年3月に、はじめて他のマカク属の猿とは、区別されることになったので、最新の猿というわけです。
 
 
4. Noisiest land animal (最もうるさい地上の動物)

そして次に紹介できるのは、最もうるさい地上の動物として、ギネス世界記録に認定されているホエザルです。この猿の種は、中央アメリカ、南アメリカに生息しているわけですが、この猿がどうしてうるさくできるかと言えば、それは、声を出す身体のつくりにあります。ホエザルには、喉頭部に舌骨で囲まれた空洞があり、さらに共鳴袋があり、音がココを通り、響くことで、大きな声が出るというわけです。そして、その大きな声は、全力で叫んだときは、4.8km先(3マイル)先まで届くのだそうです。凄いですねぇ。例として出すなら、新宿で叫んだ声が、余裕で池袋だまでは届くという計算になります。
 
Howler monkey
 
 
5. Fastest monkey(最もはやい猿)
 
 
次に紹介するのは最速の猿です。最速の猿と言えば、人間でも四足走行最速の男と呼ばれている人物がいますね。彼の名前は、いとういんいち。しかし、人間はやはり動物には勝てない。本物の四足最速の野生は猿は尋常じゃないほど早いです。猿の名前は、パタスモンキー。そして、このパタスモンキーが住むのは、ナイジェリア、ケニアなどの西東アフリカです。
 
さて、いよいよ、この猿の走行速度です。なんと、この可愛らしい猿が、時速55kmものスピードで走ることができるのです。この猿がこれほどの速い猿になったのは、サバンナと半砂漠で生き抜くためだったと言われています。
 
「どんな風に走るの?」と考えた人は、コチラのサイトに動画がありますので、ぜひ、観て見てください。「あっ、そういうことか!」と納得できてしまうと思います。
ちなみに、↓の動画には、走るシーンは登場しませんので、ご注意ください。
 
 



以上、中国の旧正月からの猿の世界記録特集をご覧いただきました。


猿のギネス世界記録、意外に奥が深い(?)ということが分かっていただけたのではないでしょうか。それにしても、この地球という惑星には、ひとつ猿をとってみただけでも、色んな種類の猿がいるということが分かってもらえたと思います。そして言うまでもなく、人間、ホモサピエンスも、猿の一種なわけですから、明日のギネス世界記録を目指す人ならば、彼らの動きはシッカリと押さえておきたいものです。


[ 編集部 スズ ]