「自閉症について、みんなで知ろうよ!」という世界記録って
昨年の12月12日、中東において素敵な記録が生まれました。アラブ首長国連邦（UAE)において様々なビジネスを多角的に展開するAl Tayer グループは、非営利団体のドバイ自閉症センターと共同で、自閉症の認知度を高めるための世界記録挑戦キャンペーンを行い、UAE全土から招待された子供たちによって、世界一の長さを持つ絵が完成しました。
この週末、ドバイ・オートドローム（サーキット）にて完成した作品は、ギネスワールドレコーズの公式認定員、サマー・カルーフにより、最終的になんと10,850m (35,597 ft 1.32 in)、キロメートルに直すと10.85kmという気の遠くなるような長さとなったことが確認されました。
全国の様々な学校から集まった子供たちに渡されたキャンバスには、それぞれの自画像が描かれ、それが全体の広大な作品の一部となっています。
"I’m Different Just Like You" 「あなたがそうであるように、私はあなたと違う」キャンペーン
このプロジェクトは8ヶ月間に渡る"I’m Different Just Like You"（みんな同じように個性を持っているんだ）キャンペーンの一環で、作品を完成させる過程では子供たちに自閉症のことや、他人との違いを受け入れることの重要さについての授業が行われました。
この意義深いキャンペーンに参加したのは、アラブ首長国連邦に住む2才から18才までの約2万人の生徒たちでした。彼らが破ったのは、2015年9月に中国の Southern Wuhu Weixing Real Estate Development Co. Ltd.によって樹立された10,075.12 m (33,054 ft 9.47 in)の記録です。中国の記録保持者にとっては、悔しかったでしょうが、国境を越えて、記録へ挑戦され、記録が更新され、喜びが伝播していくのは、本当の意味でインターナショナルなチャレンジで本当に素晴らしいですね。
Al Tayer グループ 小売部門CEO Khalid Al Tayer氏は次のように語っています。
「皆がこの取組に情熱を持って参加し、すべての子供たちの個性を祝い、認め合う気持ちがなければこのギネス世界記録達成はできなかったでしょう。また何よりも、全世界の88人に1人と言われる自閉症についての認知度の向上の機会を得たことは、重要なことだと思います。」
この記録挑戦、もしも日本でどこかの組織・団体が挑戦するようなことがあるとしたら、一体、どこで挑戦するのがベストなのでしょうか？ 10キロ以上のコースは確保しなければならないので、場所の選定が大変そうです。しかし、それでも、この記録は、とてもシンプルな記録であるだけにメッセージとしても伝わりやすい。挑戦する価値は非常に高いのではないかと考えますが、どうでしょう？ こんな記録達成できたら、気分いいのでしょうねぇ。
- 記録名：Longest painting
- 記録：10,850 m
- 記録のタイプ：みんなで絵を完成させる記録挑戦
- 記録保持者：Al Tayer グループ