日本では、ここ数年、人気の高いスポーツとして定着しているマラソン。きっと日本人の気質に合っているのでしょう。しかし、世界を見渡してみると、マラソンというのは、どこの国でも盛んに行われている競技です。世界で人気があるということは、もちろんそこには世界記録が誕生しているということでもあるわけです。では、このマラソンという競技におけるギネス世界記録には、どのようなものがあるのでしょうか? マラソンにまつわるギネス世界記録を一挙、紹介します。

マラソン大会の会場に行くと、その明るい雰囲気に驚きますね。真剣にスポーツとして向き合っている人、自己研鑚のために走る人、娯楽として趣味として大会の空気を楽しみながら走る人など、様々です。そして、様々と言えば、「世界一」の称号である「ギネス世界記録」も様々なマラソンの記録をもっています。今回は年鑑本『ギネス世界記録2015』から、一部を抜粋して、あんな記録、こんな記録、見ているだけで楽しめます。さて、では、早速みていくことにしましょう。もちろん、記録を眺めながら、自分でできそうな記録を考えてみるのもいいかもしれませんね。

まずは、何はともあれ、一番はやいマラソンって、誰が持っているの? というシンプルな疑問から、次の記録です。

■ マラソン最速記録:
ウィルソン・キプサング(ケニア)が2013年9月29日ドイツのベルリンマラソンで2時間3分23秒の歴代最高を記録。同選手はフランクフルトマラソン(2010-2011)とロンドンマラソン(2012-2014)も2回ずつ優勝しています。
 
 
もちろん、男女隔て無い記録カテゴリーでは、体格差があるため男子側に軍配があがってしまいますね。では、女子マラソンということに着目するとどうでしょうか? そう、女子の世界最速マラソンとは、誰なのか、気になりますよね。
 
■ マラソン最速記録(女子):
この記録を保持するのは、ポーラ・ラドクリフ(イギリス)です。2003年4月13日にロンドン・マラソンで、記録を樹立しています。その記録とは、2時間15分25秒です。早い!
 
 
 
さて、では、いつも大きな話題となるオリンピックという、大緊張を強いられる檜舞台ではどうなるのでしょうか? 東京オリンピックも控えておりますし、どんな記録が世界一と認定されているのかは、知っておく価値がありそうです。
 
■ オリンピックでのマラソン最速記録:
男子:サムエル・ワンジル(ケニア)が、2008年8月24日の北京五輪マラソンを2時間6分32秒の記録で優勝。
女子:ティキ・ゲラな(エチオピア)が、ロンドン五輪マラソンで2時間23分7秒という記録で金メダルを獲得、優勝しています。ちなみに、彼女の自己ベストは2時間18分58秒。天候やコース、体調などもあるでしょうが、やはり緊張するのでしょうか…。


最近のマラソン大会で際立つのは、車いすの選手たちの大活躍です。その雄姿は、多くのひとたちに勇気を与えるものだと思うのですが、そんな車いす選手の中で、グランドスラム(1選手が複数大会の優勝を制覇すること)を達成した凄い選手がいます。

■ 車いすマラソン最初のグランドスラム達成選手:
タチアナ・マックファデン(アメリカ)は、2013年に、ボストン、ロンドン、シカゴ、ニューヨークの車いすマラソンに優勝、車いすマラソンの「グランドスラム」をはじめて達成。同選手は、車いすロンドンマラソンの女子最速記録も持っています。ちなみにタイムは、1時間46分2秒になります。
 
 
さて、ここまでは、真剣なマラソン記録を紹介してきましたが、ここ以下は、ちょっと趣きを変更して、いくつか、ユニークなマラソン記録を紹介したいと思います。まずは、人間に依存しない記録の紹介をしてみましょう。 
 
■最も寒いマラソン:
 2001年、ロシアのオムスクで開催されたシベリアアイスマラソンは、マイナス39度を記録した最も寒い通常マラソンです。ちなみに、これの逆は、これより94度ほど高い気温でアメリカ・カリフォルニア州デスバレーとマウントウィットニーで行なわれるバッドウォーターウルトラマラソンで、55度を記録しています。
 
 
さて、寒くて暑いマラソン大会があるかと思えば、深~いところで行なわれるマラソンというのもあります。さて、それは、んなマラソン大会でしょうか?
 
■最も深いマラソン:
クリスタル鉱山の地下マラソンは、ドイツのテューリンゲン州ゾンダースハウゼンにある、海面下500メートルの古い塩鉱で行なわれる、2002年以来毎年開催されるマラソンです。
 
 
ウルトラマラソンというのは、42.195キロメートル以上のマラソンを走ることです。下の記録の場合は、50キロメートルのウルトラマラソンを全大陸で行ったというものです。スケールが大きいですね。
 
■ウルトラマラソン全大陸走破最短記録:
シャド・タリク・ラヒム(パキスタン)は、2014年1月26日南極ではじめてのウルトラマラソンを走ってから、3月8日に南アフリカで7つ目のフィニッシュラインを切るまで、全大陸で50kmのウルトラマラソンを41日3時間23分40秒ですべて走破した。


7大陸というのは、冒険家である人類の夢でもありました。それを、マラソンで駆け抜けられるなんて、21世紀に地球は本当に小さくなったように思います。しかし、これを達成するのは、もちろん容易なことではありませんが。さて、次は、7大陸を走った女性の記録です。

■:各大陸を走った最もはやいマラソンの総合タイム(女性)
この記録は、英国のフィオナ・オークスさんによって2013年8月11日から2014年7月27日までに達成された記録で、23時間27分40秒というタイムで7大陸のマラソンを走りきったという記録です。24時間以内にマラソンを7回走る。しかも風景や風土の全く違った土地を走るというのは、どんな気持ちなのでしょう。きっと、本人は、景色とともに各コースが鮮明に目と心に焼き付けられているのでしょうね。(タイトル写真および写真下)
 
 
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次は、日本人の間でも、とてもよく知られた人物が持つ記録です。この記録名は、裸足、がキーワード。
 
■裸足での最速マラソン:
 アベベ・ビキラ(エチオピア)が、1960年9月20日に行われたローマ五輪のマラソンで、裸足で2時間15分16秒2という記録を残しています。繰り返しになりますが、裸足でです。


なかなか興味深い記録の数々を並べてきましたが、最後にひとつ、とってもユニークな記録を紹介しましょう。こちらは、音に賑わうマラソンです。しかもひとりでは出来ません。そう、彼らは……。

■マーチング・バンドの格好で走った最速記録:
ハダースフィールドマラソンバンド(イギリス)が達成した6時間56分48秒というものです。決してはやい記録ではありません。しかし、マーチング・バンドとして、ラッパや笛をもって、42.195キロメートルを走り切るその心意気は、まさしくギネス世界記録に値します。


さて、マラソンのギネス世界記録の特集は、いかがでしたでしょうか? もしみなさんも、「自分なら、こんな記録でマラソンの世界一に挑めるかも!」というものがありましたら、是非、挑戦をお考えになられてみてはいかがでしょうか?


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[ 編集部 スズ ]

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