ついに待ち焦がれた「スター・ウォーズ / フォースの覚醒」が世界中の劇場で封切られました!! 日本でも12月18日から上映が始まっています。


J・J・エイブラムス監督の本作品は、「エピソード6 / ジェダイの帰還」の30年後を描いた作品で、新たなる3部作の第1弾となります。ハン・ソロ、レイア姫、ルーク・スカイウォーカー、チューバッカなど懐かしい面々のほか、今作では、フィン、レイ、ポー・ダメロンなどの新キャラクターが登場。


興行成績の歴史を塗り替えることが期待される「スター・ウォーズ / フォースの覚醒」の公開を祝し、スター・ウォーズシリーズがこれまでに達成したギネス世界記録タイトルの一挙をご紹介いたします。


You Tubeの映画予告動画のうち、24時間で最も多く視聴された作品
Most viewed movie trailer on YouTube in 24 hours

4月、「スター・ウォーズ / フォースの覚醒」ティーザー2予告が公開されるや、なんと1日で3065万人という信じられない数の視聴を獲得しました。予告公開によって、全世界のスター・ウォーズファンは前例のない熱狂ぶりを示し、新エピソードの構想を予想するなどディベートが大白熱!公開するまでの8ヵ月間、さぞかし長かったと思われます。


 

プラスティックカップで作る最大のピラミッド
Largest plastic cup pyramid

メキシコ・メキシコシティ最大の映画館、Paseo Acoxa Cinepolisでは、「スター・ウォーズ / フォースの覚醒」公開記念として作られたプラスティックカップ42,925個を慎重に積んでいき、巨大ピラミッドを完成させました。その高さ8m、幅5m!カップには登場キャラクターのビジュアルがデザインされ、なんとも迫力満点でした。



  • 記録名:Largest plastic cup pyramid
  • 記録:42,195個
  • 記録保持者:CINEOILIS, PING SOLUTIONS, Mexico
  • 挑戦日:2015年12月5日
  • 記録のタイプ:

映画をヒットさせ、最も巨額の富を手にいれた人物
Largest fortune made from a film franchise

ジョージ・ルーカス監督 (アメリカ) は、スター・ウォーズ (アメリカ、1977年) の監督収入よりもむしろ、マーチャンダイジング (版権ビジネス) の権利で莫大な収入を得ています。2011年、フォーブス誌によって、自己資本合計32億ドルあると発表されました。


Star-Wars-image

最高の興行総収益に貢献した脚本家
Highest box-office gross for a screenwriter

ジョージ・ルーカスがこれまでに脚本を描いた15作品の興行収入は、合計33億3000万ドルにのぼります。


ほかにも、昨年までは「Highest box office film gross average for a direcor (male) (各作品の平均興行収入額が最も高い男性映画監督)」のギネス世界記録保持者でもありました。デビュー作の「THX-1138」(アメリカ、1971年) から、スター・ウォーズの「エピソード3 / シスの復讐」(アメリカ、2005年) までの6作品合計の全世界興行収入が17億4000万ドルで、各作品の平均興行収入は2億9060万ドルを叩き出していました。しかしながら、現在はその座をトイストーリー3の監督、リー・アンクリッチ (アメリカ) に譲っています。リー氏は、全米興業収入の平均額が3億3290万4144ドルにのぼるヒットメーカーといえます。


 

スペースオペラ映画で最高の興行収益を上げた作品
Highest-grossing space-opera movie

「スター・ウォーズ エピソード1 / ファントム・メナス」 (アメリカ、1999) は、2000年2月3日までの全世界興行収入が9億2400万ドルを記録しました。


スター・ウォーズ記念グッズを最も多く所有するコレクター
Largest collection of Star Wars memorabilia

スティーブ・サンスウィート (アメリカ) は、北カリフォルニアにあるRancho ObiWan (ミュージアム) に、推定50万個のスター・ウォーズ記念グッズを所有しています。2015年5月4日に審査したところ、93,260個のグッズ“しか”正確に数えられませんでしたが、この数だけでも前回のギネス世界記録保持者の4倍のグッズを所有していることになります。サンスウィート氏は、今後数年かけて所有するグッズ数を数えていき、コレクションも今まで通り継続するとのこと。


largest-collection-of-star-wars-memorabilia


 
 

最も多くの地で、同時初公開された映画
Largest simultaneous premiere – territoties

「スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐」(アメリカ、2005) は20世紀フォックス配給により、2005年5月19日、全世界115ヵ所で同時公開されました。全世界興行収入額は、3億300万ドルにのぼりました。


封切りの週末興行成績がトップの再上映映画作品
Biggest opening weekend ever for a re-released film

1997年は、スター・ウォーズ初期3部作、「スター・ウォーズ エピソード4 / 新たなる希望」(アメリカ) の公開20周年記念であり、スペシャルエディションとして再上映されました。同年1月31日から2月2日の週末にかけて、アメリカ国内の映画館だけで3590万6661ドルの興行成績を記録。この「新たなる希望」は同年6月まで上映され、全世界興行収入が5億7964万6051ドルに到達し、再上映映画作品としては最も興行成績の良かった作品になります。


VFX (ビジュアル・エフェクツ) 部門で、最もオスカーを獲得した作品
Most Oscars won for visual effects

VFXとは、コンピュータグラフィクスを用いて、非現実的な映像を生み出す技術のことです。デニス・ミューレン (アメリカ) は、1983~1994年の間、トータル6回もVFX部門でアカデミー賞を受賞しています。同氏はさらに、1981年に「スター・ウォーズ エピソード5 / 帝国の逆襲」(アメリカ、1980年)、1984年に「スター・ウォーズ エピソード6 / ジェダイの帰還」(アメリカ、1983年)で2回もアカデミー特別業績賞を受賞しています。


<<p>驚くことに、1982年には「動画撮影用のMotion Picture Figure Moverの開発」に寄与したという理由で、アカデミー技術貢献賞も送られています。この通り、ミューレン氏はVFX技術者のなかで最も多くオスカーにノミネートされている人物なんです。その数13回。最初にノミネートされた作品はスター・ウォーズシリーズではなく、「ドラゴンスレイヤー」(アメリカ、1981年) でした。2006年にはトム・クルーズ主演映画「宇宙戦争」(アメリカ、2005年) でもノミネートされています。デニス・ミューレンがいなければ、スター・ウォーズの世界観が実現不可能だったといっていいくらいの素晴らしい貢献度です!!

インストゥルメンタル音楽で最も売れたシングル曲
Best-selling single of instrumental music

インストゥルメンタルとは、歌のない楽曲のこと。アメリカレコード協会 (RIAA) によれば、ジョン・ウィリアムズ (アメリカ) 作曲のスター・ウォーズの楽曲をディスコ・アレンジした「Star Wars Theme / Cantina Band」こそが、最も売れたインストゥルメンタル音楽CDであり、200万枚の大ヒットを記録しています。この曲のプロデューサーは、Meco (本名、Meco Monardo) で、この曲が1977年に発売されると、当時ディスコブームだったこともあり、オリジナル曲の売り上げを抜いてしまうほどの人気ぶりでした。「Star Wars and other Galactic Funk」(1977年) というアルバムからのシングルカットでしたが、このアルバムもやはり、オリジナルのサウンドトラックをしのぐ勢いでバカ売れするという人気ぶりを示しました。


  • 記録名:Best-selling single of instrumental music
  • 記録:200万枚
  • 記録保持者:John Williams (Composer), USA
  • 記録のタイプ:

エンタメ分野で最大規模のボイスオーバー・プロジェクト
Largest entertainment voice-over project

ルーカス・アーツから発売されたビデオゲーム、「スター・ウォーズ:ザ オールド リパブリック」(Electronic Arts, Bioware and Lucas Arts、2011年) の作製時、20万以上の対話のセリフをレコーディングするのに数千人の声優が参加したとして、ギネス世界記録に認定されました。このゲームは、大規模多人数同時参加型オンラインRPG (MMORPG) で、2011年12月20日にリリースされたものです。


Star-Wars-voice-over-record 

初めて発売されたスター・ウォーズ・ビデオゲーム
First Star Wars Videogame

この記録に輝いたのは、「The Empire Strikes Back (帝国の逆襲)」(Parker Brothers、1982年) というゲームで、スター・ウォーズ第2作品目をベースにしたものです。ATARI2600やIntelivisionという懐かしのゲーム機の専用ソフトでした。動画を見ていただければわかりますが、今となってはレトロ感満載です。


 

最も多くパロディ化された映画シリーズ
Most spoofed film series

スター・ウォーズシリーズを元ネタにした映画は、170作品を超えます。もちろん映画だけでなく、TV番組、漫画、広告、オンラインビデオなど数え切れないほど。なかでもアメリカの人気アニメ「ファミリー・ガイ」の登場人物がスター・ウォーズの世界で活躍する「ブルー・ハーベスト」(Fox、2007年) は人気を博しました。皮肉たっぷりで、1時間笑いっぱなしの映画です。このほか、全編にわたってスター・ウォーズのパロディが散りばめられているコメディ作品で最も有名なのは、「スペースボール」(アメリカ、1987年)。はたまた、「フライングハイ2 / 危険がいっぱい月への旅」(アメリカ、1982年)、「Get Crazy」(アメリカ、1983年)、「オースティン・パワーズ・デラックス」(アメリカ、1999年)、「ザ・シンプソンズ・ムービー」(アメリカ、2007年) など、スター・ウォーズのファンなら絶対にチェックしておきたい作品です!!


映画シリーズが原作となった本のうち、最も成功したブックシリーズ
Most successful book series based on a film series

ルーカス・ライセンシング社は、スター・ウォーズ関連の本が1億冊以上のセールスを上げているとして、ギネス世界記録に認定されました。その内訳は、ノベライズ本、オリジナル小説、リファレンス本、児童書、ロールプレイングブックなど多岐にわたります。スピンオフ作品なども含め、ノベライズ本の数は850冊にのぼるとか。また、ニューヨークタイムズのベストセラーに80冊が選ばれています。スター・ウォーズの最初のオリジナル小説は、アラン・ディーン・フォスター (アメリカ) 著の『Splinter of the Mind’s Eye (侵略の惑星)』(1978年)で、日本語にも翻訳されています。


 
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映画とタイアップした最大規模の商業キャンペーン
Largest film merchandising campaign

ペプシコ 社 (ペプシ、ピザハット、KFC、タコベル、フリトレーなどの食品ブランドを抱える企業) は、1996年5月に自社商品にスター・ウォーズキャラクターのビジュアルを使用するライセンス契約をルーカスフィルム社と結びました。皆さんもペプシコーラのボトルキャップを必死に集めた記憶、きっとありますよね。「スター・ウォーズ 特別篇」(エピソード4) の上映から、「スター・ウォーズ エピソード1 / ファントム・メナス」が上映された1999年までの期間限定契約で、一企業のクロスプロモーション契約としては最大規模でした。その額20億円!!キャンペーンの甲斐あってペプシはコカ・コーラの売り上げを抜き、マーケティングは大成功を収めました。


ライセンスプロパティに基づいている最多作ビデオゲームシリーズ
Most prolific videogame series based on a licensed property

2012年4月の時点で、スター・ウォーズのビデオゲーム併せて279タイトルが、41の異なるプラットホーム上でリリースされています。


最も成功を収めたアクションフィギュアの種類
Most successful action-figure range

2007年の時点で、ケナー社、ハズブロ社のスター・ウォーズフィギュアが90億ドル以上の売上に成功しています。ケナー社が初めてスター・ウォーズフィギュアを販売した1978年当時でも4000万体以上売れ、1億ドルを超える売上金を得ました。スター・ウォーズは凄まじいコンテンツ力です。




さて、いかがでしたでしょうか?

スターウォーズ・シリーズ関連のギネス世界記録、ここで紹介しているのは、どれも凄い記録なのですが、同シリーズにまつわる全記録の一部でしかありません。それを考えると、いかに同シリーズが世界的に成功していて、世界一のSFの名を何十年間もの間、欲しいままにしているかがわかるはずです。

この記録を一度、頭の中に入れて、映画を楽しんでみるのも、良いかもしれませんね。