時代の寵児、サム・スミスが成し遂げた記録とは?

全世界で大きな話題を呼んでいる歌手のサム・スミスがギネス世界記録に認定されることになしました。認定を受けることになったのは、デビューアルバムの「In the lonely hour」。

イギリスのチャートで69週間連続でベストテンにランクインしたことでの記録で、記録名は「Most Consecutive Weeks in the UK Top 10 Debut Album Charts (チャート連続ベスト10内にランクインしたデビューアルバムの最多週数)」になります。若干23歳のサム・スミスが破った記録は、それまでの連続ベストテン入り記録を持っていたエメリ・サンデのアルバム「Our Version of Events」が保持していたでした。


Sam Smith presentation

そして歴史的バンド、ビートルズのデビューアルバム「Please Please Me」も偉大な記録を残していますが、こちらも連続62週間のベストテン入りとなっており、スミスがつくった記録は、こうした途方もない記録を打ち立てた先達たちの記録であったことを考えると、この記録の凄さがより一層際立ってきます。

聞くところでは、当のスミス本人も最初はそこまでヒットするという確信を持っていなかったようです。しかし、彼の007のテーマソングを聴きたいという数か月間にもわたるファンの期待が膨らんで、「Writing's on the Wall」はリリース直後に一気にナンバーワンの座へと駆け上がりました。実は、こちらも記録として認定されています。

その記録名は、「First James Bond theme to reach No.1 in the UK charts(英国ヒットチャートで1位となった最初のジェームス・ボンド)」というもの。ジェームズ・ボンドの誕生から52年が経った現代において、そのサンドトラックが初めて人気ナンバーワンソングとなったわけです。 ギネスワールドレコーズでは、彼の認定を祝い、彼の自宅を訪れ、賞を授与するとともに、受賞の感想を尋ねました。


Sam Smith certificates


北ロンドンのRAKスタジオにて正式な受賞スピーチをした後に、サムはこう話してくれました。「これは実に素晴らしい!ギネス世界記録に認定されるなんて光栄です。本当に信じられないような18か月間でした。ファンの皆様の応援のおかげで、このアルバムは私自身が描いた最も大きな夢さえも超越しました。ボンドのテーマソングとして初めて全英ナンバーワンになったのも私にとってこれ以上ない喜びです!!」


ギネス世界記録の編集長クレイグ・グレンデイはこう話します。「サム・スミスは、去年彼のデビューアルバムが1位を獲得したときから、本当に音楽業界にとてつもなく大きな影響を与えました。

そして曲が長く上位をキープできたことも実に驚くべきことです。彼の2つ目のギネス世界記録は、半世紀にわたってジェームズ・ボンドのテーマソングを書こうと挑戦し、失敗を繰り返してきた才能あるアーティストと同じくらい我々に深い印象を残してくれました。サムが達成したことは永遠にこの記録本に書き記されるでしょう」。