最大人文字で『One MIZUHO』カルチャーを全社員が体感

みずほフィナンシャルグループ・インタビュー

一人ひとりは小さな力だが、集まると大きな力になる!

近年、組織の活性化やビジネス分野で「世界一」への挑戦を通した活動が増えてきている中、みずほフィナンシャルグループが、2015年9月、「M」という人文字を形づくり、「最大の人文字|Largest human letter」というギネス世界記録を2,113名で達成されました。この記録を知った多くの人々は、社員のみなさんの「一体感」を強く感じたはずです。記録認定の舞台裏の話を伺うべく、ギネスワールドレコーズジャパン代表の小川エリカが同社の記録挑戦イベントで推進役を担ったスタッフの皆さんを訪ねました。 


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ギネスワールドレコーズ 日本代表 小川と、「みずほフェス 2015」プロジェクトチームのメンバー、青木さん、工藤さん



「One MIZUHO」を皆が感じられることを!


小川:
さて、最初のご質問ですが、なぜギネス世界記録に挑戦しようと思われたのでしょうか? 

工藤さん:
みずほフィナンシャルグループが開催した「みずほフェス2015」は、銀行や証券、信託をはじめとしたグループ各社の社員とその家族約7,000人が集まった初の大規模なイベントでした。これだけの人数をひとつの施設に集める機会はそうはないので、イベントのコンセプトであった「One MIZUHO」を皆が感じられるようなものを何かひとつやりたいと思ったんです。それに、イベント後も、記録にも記憶にも残って、家に帰っても M の文字を見たら「あのとき、挑戦したよね」って思い出せるようなものがあるといいな、と思っていました。それでギネス世界記録に挑戦しよう!という案がでてきました。

青木さん:
私たちには「〈みずほ〉としてグループ一体感を醸成できるイベントを考えてほしい」というミッションが与えられていました。普段、各自がそれぞれの持ち場において、例えばお客さまにとって一番頼られる存在となるべく、日々業務をこなしているわけですよ。そういうなかで「何か一番になりたいね」と考えたところ、ギネスに認定されれば一番になれるのではないか、という想いが強くなりました。

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青木 信さん


小川:
挑戦当日を迎えるまで、実際にどのくらいの期間が必要だったのでしょうか。

青木さん:
われわれがプロジェクトチームにアサインされたのは、イベントの 1 年くらい前でした。ギネス世界記録に挑戦しようと決定してから実施するまでは10 ヵ月くらいでしたね。実際に参加してもらうことになる 二千数百人の社員にはさらに数ヶ月経ってから伝えたと記憶しています。

小川:
ギネス世界記録の挑戦を社員のみなさんに公表したとき、どんな反応がありましたか? 

工藤さん:
参加を表明してくれた人の中では、「ギネス世界記録に挑戦してみたい!」という反応が一番多かったです。 

青木さん:
そうですね。他にも色々な競技やコンテンツを用意していたのですが、一番わかりやすくて有名なものだったので、「ギネス(世界記録)やりたい!やりたい!」って声が最も多かったですね。

小川:
他にはどんな企画があったのでしょうか。

青木さん:
普段、あまり運動をしていない人が多いのか、「いきなり激しい運動をするのはちょっと」という声もあったのですが、「人文字でギネス世界記録に挑戦」と提案したときに、「これなら参加できそうだ」という声が多かったです。 

工藤さん:
ギネス世界記録って個人で挑戦しようとすると、特殊技能がないとなかなか達成できないことが多いじゃないですか。TV で観ていても、常人離れしていてものすごい事ができる方が登録されていますよね(笑)。でも企業で一体になってやるとなると、人数を集めて十分に準備すれば、一人ひとりは小さな力ですけど、集まると大きな力になるっていうことができるので、みんなと一緒にやってみたいという意見が多かったです。 


メンバー同士でぶつかりながらも一体を目指して…

小川:
「みずほフェス」という一大プロジェクトのメンバーに選ばれてどうお感じになりましたでしょうか。イベントはギネス世界記録への挑戦だけではなくて、いろいろな催しが凝縮された大きなイベントだったようですね。

青木さん:
最初は全く実感がなかったですね。何をするのかもすべて自分たちで決めていいということでしたが、逆に言えば、何も決まってなかったので「さて、どうしたものか」と(苦笑)。時間だけが過ぎていき、「まずいな、まずいな」という思いが募りました。

工藤さん:
今回のプロジェクトは、私たちのそれまで担っていた業務をそのまま続けながら並行して行う特別なミッションでした。。これだけ大きなミッションを背負うことに最初はとまどいながら動き出しましたが、時を追うごとに事の重大さ、ミッションの大きさからくるプレッシャーに押しつぶされそうになりながらみんなで頑張ってやってきたという感じです。
 
小川:
プロジェクトチーム内ではどのような過程で機運が高まっていったのでしょうか?

青木さん:
最初は事の重大さにあまり気づいてなかったので、「ひとまず親睦を深めに飲みに行こうか」という感じのトーンで始まったのですが、進むにつれて大変な局面も数多くありました。ときにはメンバー同士でぶつかりながら、時には励まし合いながら、という過程を何度も繰り返し進めていった感じです。 1年間の期間限定プロジェクトチームでしたけれど、最後にはそれぞれの個性に合わせてうまく力を発揮できるチームができましたね。

工藤さん:
そうです、ちょっとオーバーかもしれませんが、倒れそうになりながらやってました(笑)
プロジェクトメンバーはみずほ銀行から 2人、みずほ証券から 2 人、みずほ信託銀行から 2 人、みずほ情報総研から 1 人という内訳で、同世代の7人が選抜されました。同世代だからと言って、常に仲良しクラブでやっているわけではなく、意見がぶつかることも多かったです。でも私たち7 人が仲間割れしていたら絶対にイベントは成功できないと思ってお互い励まし合ったり、協力し合いながら進めていくことができました。絆は深まったと思います。 

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工藤麻貴さん
 
小川:
チームが「本当のチーム」になれたと思えたポイントはいつごろだったのでしょうか? 

工藤さん:
準備も終盤にさしかかった頃ですね。 

青木さん:
ギネス世界記録だけでなく、イベントに向けて色んなタスクが詰まっていく中で、それぞれ任されたタスクの他にもお互いに大変なところを補完し合えるようになっていきました。自発的に「私これやるよ」って先陣をきってくれる人もいて、何かを言われなくても役割を飛び越えてもやれるな、となってきた瞬間にチームになったなと感じました。 
 
小川:
ギネス世界記録に挑戦するにあたって気をつけていたことや辛かったことなどありましたか。

工藤さん:
今回のギネス世界記録への挑戦は「最大の人文字|Largest human letter」というものだったのですが、これはたくさんの人が集まって文字を作る、という記録でした。最初、「MIZUHO」のロゴを再現しようという案もあったのですが、ロゴでは難しすぎるとなって、ブルーの M にしたんです。それでも同じ色を全員で表現しなければいけないというルールが高いハードルでした。みずほのコーポレートカラーはブルーなのですが、あのブルーを出せるものってどれだろう?と悩んだりしました。一番恐怖を感じたのは、挑戦者全員が身に着ける物を 二千から三千用意しなければならないと判明し、「開催日よりかなり前に発注しなければイベントに間に合わない、実はもう全然時間がない!」と気付いたときでしたね。最終的にブルーのポンチョを手配することになり、きれいなブルーをそろえることが出来てよかったです。写真で見ると本当に綺麗で、知人に写真を見せると「すごい!」って驚かれるので、本当に良かったなって思います。 
 
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大きな空間にみずほスタッフが、ギュウギュウに並び「M」の文字をつくります

場内を駆けずり回り、参加者加者を緊急募集!!

小川:
「みずほフェス」のプロジェクトメンバーの中で、青木さん、工藤さん、それぞれどのような役割分担だったのでしょうか。

青木:
私はプロジェクトチームのリーダーでしたので、プロジェクトメンバーだけでなく、多くのスタッフにサポートしていただいて、全体の進捗状況を把握し、指示を出していました。 

工藤さん:
私はギネス世界記録の担当者でした。当日は、会場の屋根裏スペースに登って全体を俯瞰(ふかん)してチェックしていました。 
 
青木さん:
みずほフェス」の最後の出し物としてギネス世界記録に挑戦しましたが、当日参加してくれた社員が挑戦会場で実際に並んだとき、記録認定まで人数が若干不足する可能性が出てきました。「ただいま、参加者を緊急募集しています!」と場内を駆けずり回りました(苦笑)。100m四方という広いスペースに約二千人を並ばせることがどれだけ大変かということを当日知った、という感じでした(苦笑)。

工藤さん:
私は地上20mにいたので、上から「頑張れ」と思いながら見ていました(笑)。ただ、見ていて思ったのはうちの社員は本当に真面目だな、と。3分間静止してください、と伝えたらちゃんと止まってくれますし、待っていてください、とお願いしたらずっと待っていてくれました。上から人文字を見ていてもほとんど乱れがないんです。インターネットなどで他のギネス世界記録への挑戦シーンを見たことがありますが、私たちの「M」の字はきれいだったな!、と自画自賛ですが思いました。〈みずほ〉は真面目で寛大でしっかりした人が多いと思います。 
 
 
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次第に真剣な表情になる挑戦参加者 !  いよいよとなる挑戦では、一斉にコートを!


小川:
審査時の会場の雰囲気、当時のみなさんの気持ちは、どのようなものだったのでしょうか?
 
青木さん:
「動いたりすると自分のせいでダメになるかもしれない」っていう思いがあって、いい意味で緊張感があったのではないでしょうか。

工藤さん:
舞台上で、公式人定員の方から「今からギネスの測定を始めます」と威厳のある声でアナウンスされ、それまでフラフラと動いていた人文字が「3、2、1、GO!」と掛け声があった瞬間にみな一瞬で静止しました。会場内のギネスに参加していない社員や、家族から「おぉー」という声が聞こえてきました。。その後はしーんと静かになって。とても良い緊張感でした。 

小川 :
審査の時、現場はどんな反応でしたか? 

青木さん:
下から見ているだけだと正直わかりませんでした。結果発表のある閉会式まで、僕たちプロジェクトチームにも結果が知らされなかったんです。だから「ダメかもしれない」と一瞬思いました。ずっとインカムで、「ギネスの結果、誰か早く教えろー」って怒鳴ってました(苦笑)。

工藤さん:
私は上から見ていて、絶対大丈夫だって思ってました!(笑) ただ、最終的に結果が出るまではものすごくドキドキしていました。
 
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「力を合わせ、ひとつの目標へ向かう」体験!

小川:
結果発表があった時はどうでしたか? 

青木さん:
泣いてましたね、私。 

工藤さん:
みんなの協力を仰いだのに最後「できませんでした」となったら、責任者はどうお詫びしたらいいんだろうっていう不安で閉会式までは一杯でした。「認定されました」とアナウンスされたときは安心しきって号泣しました。 

小川:
今回、たくさんの方々の協力があっての記録達成だったようですね。一緒に仕事をしてくれたみなさんに何を伝えたいですか。

工藤さん:
参加してくれた人たちにはもちろんですが、私が当時所属していた部署の人たちにも
感謝したいです。このイベントを実施するために、私の時間と体力がどんどん割かれていくなかで、日常業務を相当カバーしてもらいました。またボランティアという形で 約400 人の社員が私たちに力をくれたので、みんなにお礼を言いたいと思います。
 
青木さん:
私はイベントが終了した瞬間、会場のみんなと喜びを分かち合えて本当に嬉しかったです。〈みずほ〉グループ全員に感謝したいです。
 
小川:
最後に。ギネス世界記録に挑戦された後で、以前と比べて何か変わった点があれば教えてください。
 
工藤さん:
〈みずほ〉の人達は働く部署は違っても、ひとつの目標に向かって協力するためにこんなにも力が出せることを体験できたのは非常に良い経験になりました。組織のロイヤリティ向上というのも私たちのミッションのひとつにありましたが、終わってみれば、自分が一番向上したかな、と感じています。本当にこの挑戦は、大変有益なものとなりましたね。
 
青木さん:
私も同じです。当初は、社内イベントがそれほど盛り上がらないのではと不安でしたが、後日、、「楽しかったよ」とお褒めの言葉をもらったり、仕事をしていく意味でも、個人的に「あの時あのイベントをやっていました」という会話によって横のつながりや話題のネタが増えたのではないかって思います。ただのイベントで終わらず、ギネス世界記録への挑戦が記録にも記憶にも残る「イベントの華」になったと思っています。
 
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取材後記/小川エリカ (ギネスワールドレコーズジャパン代表)
「ギネス(世界記録)をやりたい、やりたい!」と多くの社員の皆さんからの声が出たことや、「一人ひとりは小さな力だけど、集まると大きな力になる」といったお言葉など、青木さん、そして工藤さんから、私自身が大きな感動をいただきました。またギネス世界記録への挑戦が社員の一体感の醸成に役立っていることを体感できたのは、日本代表として心から嬉しく思いました。なにより、工藤さん、青木さん共にとても魅力的な方々でした。
青木さん、工藤さん。素敵なお話をありがとうございました。
 
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「ギネス世界記録 チームミッション」は、世界一を公式に認定する機関、ギネスワールドレコーズが贈る、企業・組織・団体のスタッフが世界一に挑戦することで参加者の団結力や結束力を高め、人材育成をすることを目的としたエンゲージメント・プログラムです。